プーの映画日記

高校教師のプーの映画日記のレビュー・感想・評価

高校教師(1993年製作のドラマ)
4.9
禁断の恋愛を描くセンセーショナルな作品で、脚本家野島伸司の代表作の一つ。教師と生徒の恋愛というタブーに正面から挑み、強い衝撃を受ける。主演の真田広之は葛藤を抱える教師を内省的に演じ、桜井幸子は純粋で脆いヒロインを好演。二人の演技は物語の感情的な深さを引き立て、ドラマ全体の成功に大きく寄与している。映像表現は閉鎖的な学校や教室を背景に、緊張感を高めており、美術や衣装も登場人物の内面を巧みに反映。編集も感情的なクライマックスを効果的に演出し、物語の静かな部分を重視することで、深い余韻が残る。
エンディングテーマ「ぼくたちの失敗」(森田童子)が作品の象徴となり、物語の悲しさを一層引き立てている、このドラマは当時、倫理的な批判もありましたが、高視聴率を記録し、日本のテレビドラマにおける問題作且つ傑作。
作品
監督 (作品の完成度) 138×0.715 98.7
①脚本、脚色 野島伸司 S10×7
②主演 真田広之S10×2
③助演(主演以外の役) 桜井幸子 S10×2
④撮影、視覚効果A9×1
⑤ 美術、衣装デザイン A9×1
⑥編集
⑦作曲、歌曲 森田童子「ぼくたちの失敗」 S10×1