前半は宮廷内の貴妃達の争い､後半は春秋戦国時代の政の争いとまるでストーリーを二分するかのように内容が分かれていて二通り楽しめる。
女のドロドロに関しては､｢宮廷の諍い女｣に比べると展開が遅く仕返しのスッキリ感が甘い。
後半に行くにつれて張儀とミーユエの駆け引きが面白いが､｢琅琊榜｣の梅長蘇には負ける。
二通り楽しめるけど長い割にどちらももう少し深みが足りなくてちょっともの足りなかった｡
主人公ミーユエの人生の数奇で壮大な人生は史実とは思えないほどドラマチックで面白い｡男だったらすんなり行きそうな事もやってのける｡ある意味無理のある人生だったと思う｡そういう意味では少し可哀想で切ないラストだった。
演技に関しては凄い！
あのおとなしく気弱そうだった羋妹が王呉になった途端変貌する様はまさに別人｡どんどん目がつり上がってくる。
そう思ってるとやはりあのお転婆だったミーユエも王に寵愛を受けると奥ゆかしくなり更には王呉になるとドーンと貫禄が出てくるのだ。
もうそれだけでも見る価値のある2人だった。
