名もなき技術者

最高の離婚Specialの名もなき技術者のレビュー・感想・評価

最高の離婚Special(2014年製作のドラマ)
4.7
最高の離婚では、夫婦間の小さな違いからすれ違い離婚に至ったが、結局その細かな違いを認め合ってまた円満に戻るというのが光生と結夏の結末だった。しかしこのspecialでは小さな溝は埋まっても大きな溝が埋まらない以上元の夫婦には戻りきらないという結末であった。
specialでは、諒が浮気しているのではないかという疑惑によって生じた溝から諒と灯里は別れそうになるが、結局その疑惑は解消されて結婚生活は維持された。一方で、光生と結夏の出産に対する溝に対しては埋まらず再婚には至らなかった。
元のラストがあったからこそspecialのラストがあるのだが、元のラストも好きだし、specialのラストも好きだ。
specialのラストで瑛太が手紙を読み上げるシーンでは涙が流れてしまった。宝くじの当選や昇格など個人的な幸せを妻と共有することでともに幸せになれるのに、別れてしまってそれができないというのが哀しい。