ねこのみかた

チェルノブイリのねこのみかたのネタバレレビュー・内容・結末

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

すごく怖かった。

これ観ると本当に原発が怖くなる。
いくら安全に作られているとはいえけっきょく扱うのは人間、万が一のことが絶対に起こらない保証はないんだもんなぁ。
ましてチェルノブイリにいたっては人災ときたもんだ。

これ観てさすが隠蔽体質の国ソ連と思ったけど、あながちソ連だけの話でもなさそうなんだよね。
どの国でも隠蔽体質、一般国民軽視は多かれ少なかれある。
日本に於いてもそれをひしひしと感じる今日この頃だし。

それにしてもこのドラマの製作をよくロシアが許したなぁ。
許したわけじゃないのかな?
ロシアにとってはかなりのイメージダウン。
まぁソ連時代のことだし…と言ってしまえばそれまでなんだけど。

とりあえず何が怖いって線量計のビリビリいう音。
あれはゾッとした。
あと、動物を処分してまわるシーンは本当にツラかった。
消防士の妻が変わり果てていく夫を見守る描写も悲しくてたまらなかった。

この事故の裏側にはただ人が犠牲になって死んでいくというだけでなく、いろんなツラいドラマがあったんだということを身にしみて感じた。

原発のメカニズムも少し理解できて勉強にもなった。

ひとつ残念だったのは言語が英語だったこと。
まぁ製作国が英語圏なので仕方ないんだけど、ゴルバチョフまでもが英語しゃべってるのはなんかちょっとなぁ。
こういうの地味に気になるのよね。