このレビューはネタバレを含みます
絵札以外の全てのカードのゲームをクリアし、ネクストステージに挑むアリスたち。だが、一向にゲームのルール説明がないまま、何者かによる襲撃が始まる。
待望のシーズン2。いきなり銃乱射で人がバダバタ死んでいく始まりだったから、シーズン1のようなゲームはもうないのかと先行き不安になったけど、ちゃんと奥の深いゲームがいくつか楽しめたので良かった。ただ、シーズン1と比べると、ゲームの内容という面で物足りなさは感じた。
スペードのキングのゲームがアクションに全振りしてしまっていて、いくら強くてもそこまで不死身なのおかしいだろってくらいキングは死なないし、アリスたちだけ致命傷食らっても死なないから、現実味がなくて冷めちゃったのが正直な感想。台詞回しとかも特にスペードのキングの回なんかは全部嘘っぽく感じてしまった。最終回のハートのクイーンのゲームも、嘘嘘嘘の繰り返しで、少し見るのが疲れた。
ただ、それ以外のゲームはちゃんと面白さがあったし、特にチシヤが戦ったハートのジャックのゲームはすごく好きだった。人を信頼できなくなったら、人を騙す方に回るか、自分を追い詰めるかの2択しかなくなってしまうから、人を信じることは生きていく上で絶対に必要なものなんじゃないかと思う。
この作品を通して、「生きる意味とは何か」ということについて考えさせられる。主人公のアリスを含め、人間誰しもが生きる目的を探し求めてしまうものなんだけど、ウサギが言うように、生きる意味なんてあってもなくてもいいんだと思う。迷いながら、必死に探して進んできたことが、もうすでに生きる意味になっているし、そういう人生も悪くない。
何不自由なく、この世界で生きていられることに感謝をして、全力で自分の命を全うしようと思う。
