青天を衝けの39の情報・感想・評価

後世の徳川慶喜が描かれることって珍しいのでは？？ 2024,11,30@UNEXT

戦争に突き進む日本の空気感が幕末期から地続きであるように感じた。 そして、慶喜と栄一の関係性よい。慶喜の光を自ら消した後世、なんとも言えぬ寂しさを感じる。そして、慶喜の台詞の戦への見解、その後の歴史を思い苦い気持ちに。

慶喜が初めて会う惇忠の功績を詳しく知っていて、｢（弟達が死に)残され生き続けるのは辛かったろう…」と惇忠の心中を優しく慮る言葉に 惇忠が若き日に見た憧れの水戸の若様を思い浮かべ…「あぁ…何ともったいない事…」という惇忠と共に私まで思わず涙が込み上げた！ 史実ではない？としても、素晴らしい演出(脚本)だと思った。惇忠は晴れて長七郎達の元に旅立てただろう…70歳。 それにしても 政治家ではない、一実業家の栄一がアメリカ大統領と会談出来たなんて、現代に置き換えると信じられないくらいに 凄い事だ！それほど日本だけじゃなくて海外にまで名声が轟いてたのか！！そんな偉大になった渋沢栄一の跡を継ぐ！という事は…どれだけプレッシャーか…解るけど…もう30歳になろうという篤二が ちょっと情けない。同じ年頃、栄一はパリから帰り、駿府で商法会所を作って活躍してた…のに。父から慶喜の功績についてちゃんと教えられていたのに！ 慶喜に「日本を捨てて逃げた。なのに平然と…僕も逃げたい！｣ なんて事言うの‼️篤二！栄一が知ったら何と思うだろうか… それを聞いてる慶喜のなんとも言えない静かな表情…それまでも呑み込んで来た世からの批判。でも…栄一の息子からの言葉はキツかっただろう… 栄一達がロシアの韓国進出を憂慮してる時に兼子が「国というのはそれほど大きくならないといけないのですか？」と問うと「それはそうだ」当たり前だろと。当時の日本は、列強諸国は…そんな空気だったのだな…栄一自身の考えも… 日露戦争の資金調達の為に 資本家達に演説する栄一。「仁義ある戦争は必ず繁栄をもたらす…」みたい？な内容を本心で語ったのか…？「バンザイ！」を叫ぶ資本家達の声を聞く栄一は何だか居心地が悪そう？… 篤二が言う。「父は戦争になると限って病気になる」と。それは自身でも気付かない良心の呵責？違和感が引き起こした病だったのでは無いだろうか？ それにしても、60過ぎにあんな生死を彷徨ったとは知らなかった！💧 「尽未来際 生きてくれ！もっと話がしたい！何でも話そう。｣慶喜が円四郎から言われた「尽未来際」という言葉を栄一に使う。慶喜の栄一に対する強い思いを感じた。そして、「病は気から」のことわざ通りに死の淵から生還した栄一。その栄一は日本の勝ち戦に湧く周りの者達とは違い 喜んでは居ない…日露戦争はポーツマス条約で集結したが、不満有る民衆に襲われる栄一。自分にも責任が有ると分かっていたが… そんな中、慶喜の話を聴く会での 「人は誰が何と言おうが戦争をしたくなればするのだ。欲望は道徳や倫理よりずっと強い。一度敵と思えばいくらでも憎み残酷にもなれる」「人はその力に惹かれ、栄光か破滅か運命の導くままに引きづられて行く」という慶喜の言葉に 暴徒とバンザイを叫ぶ人々を思い浮かべる栄一。それまでの違和感が胸を突き刺した言葉だったろう！ そして、隠遁生活をして来たのは これ以上混乱を招かない為の慶喜の｢役割」だったと。 その言葉に 今の日本の在り方に責任を強く感じる栄一が自身の「役割」を自覚し｢引退」を決める！！ あぁ！やっと！平和を 皆の幸せを望んでいた栄一が帰って来た‼️嬉しい～！♡ 次回の「ＮＯ！WAR‼️ＮＯ ＷARだ！｣ の強い叫び。待ってたよ～🤣それこそ栄一だに‼️ 家康様 ラストまでご登場なさると。嬉しい！そして、今回も数々のBGMの素晴らしさに唸った！深谷小学校の鼓笛隊のテーマ曲演奏も 改めて良い曲だなと思った。 ああぁ…とうとう二回か… ロスがもう始まってる…😥 このドラマに出会えて本当に良かった！と 思う。ラストは寂しいが、とても楽しみでもある。

光を消して隠遁する姿、背中から切なさが伝わってきて涙止まらなかった…

人には生まれつき役割がある。栄一は早く篤二の苦しみに気づいてくれ…。