くまやま

ダーク シーズン2のくまやまのネタバレレビュー・内容・結末

ダーク シーズン2(2017年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

シーズン3まで見終わったけど、まだまだ余韻に浸ってるのでとりとめもなく書いておこう。
シーズン2以降のネタバレもあるので途中の方は引き返してください!









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最終的にオリジナルの世界で残った人たちのことを考えると、子供に殺されたハンナ、お母さんに殺されたカタリーナ、特に意味もなく暴漢に殺されたペーター、なんの関係もないのに終末の巻き添えになったウェラー兄妹、そして乳がんで苦しんだ末に実の父と思ってたトロンテに殺されたレジーナ…みんな悲惨な最期を遂げた人たちだったので、幸せそうに食卓を囲む姿を見てホッとした。エゴンもクラウディアもベルントもヘルゲも分割された世界で起こったような事件には遭わずに過ごしたのだからきっとそれなりに幸せだったはず。

本当は存在しなかった人たちはみんな自分の役割を果たして消えて行ったのでまぁ成仏したと言えるけど、取り残されたウルリッヒはさすがに気の毒。でもまぁ自業自得といえないこともない。

エヴァも起源くんをもう少しかわいがってあげればよかったのにと思う。息子のためにがんばってたはずなのに実際は名前すらつけてなくて、あんな殺人マシーンみたいな役割しか与えられなかったら不気味にもなるよ。そういう点でもアダムとエヴァの空回り感はかなりあるけど、こういう作品にはその手の失敗がつきものでもあるし、町の住民たちが両陣営の駒として敵味方に分かれて配置されるという熱い展開の前には多少のことは目をつぶりたい。

その点、娘のためにちゃんと奔走し続けたクラウディアが最終的に解決するっていうのは正しい流れだったのかもしれない。

アレクサンダーとか捜査官とかはホントなんだったの?って感じだけど、ウェラーのあの茶化し方を見て「てきとうに考えていいよ」ってことなんだと納得してる。三谷幸喜の「赤い洗面器の女」的なものなんだと。あのあたりの人たちもタイムスリップには関係ないからきっとオリジナルの世界でどこかにいるんだろうし、アレキサンダーはそのうちレジーナと出会うのかもしれない。そして行方不明の兄を探す捜査官はカタリーナとうまいことなるかもしれない。そしてヴィンデンの街にまたヨナスとマルタ兄妹とバルトシュが生まれるかも…などと考えるとまだまだ楽しめる。
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