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僕を溶かしてくれのsoopenのレビュー・感想・評価

僕を溶かしてくれ(2019年製作のドラマ)
3.3
チチャンウク除隊後初作品、というのと、冷凍人間というテーマが珍しかったので(夏への扉という名作がありますが)なんとか最後まで視聴。

チチャンウクの兵役前作品の初ラブコメ、あやしいパートナーが結構ラブコメプラスサスペンスの配合が良くて、周りの人間関係も面白かったせいか、比較してみるとこの作品はあまりコメディ部分がなく、サスペンスもなく、ロマンス部分に重きを置いている作品でした。16話は長過ぎたのではないか?

しかし、冷凍されている間に20年が過ぎて、かつての恋人はまだ主人公を忘れられずに生きていた、時間と共に経験を積み重ねても、愛情を失わなかった恋人を、まるで別人を見るようにしか見られない主人公。家族も一気に20年の歳月分の年輪を顔に蓄えており、父親はその間に亡くなっている、など笑いでは済まされない悲しみに戸惑うしかない冷凍人間達の寂しさが、2人しかいない世界を結びつけるのは、自明の理。その辺をもう少し掘り下げて人間ドラマとして描いて欲しかったです。コメディなので重過ぎてはいけないとの演出の判断なのか。

いろんなドラマに登場するキムウォネさん(ドンチャンの20年前の父と、20年後の弟)は相変わらずの演技力。チンピラも殺人鬼も情に厚い父親もなんでもござれだけど、今回は父親と弟を同じ顔でやってのけたのが素晴らしい。父親の時は分別のある大人、弟の時はいくつになっても、若い兄に甘える軽い弟役を好演。さすがです。
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