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金曜日の妻たちへのrinのレビュー・感想・評価

金曜日の妻たちへ(1983年製作のドラマ)
3.0
ふと夫婦の不倫とか好きだ嫌いだとかまだかわいいもんで、そうじゃなくて感情じゃなく何も思わないでただ金だけ貰えれば、相手が若ければ、とか限りない欲からしてるその場しのぎの行動が最も哀れというか虚しさがあるなとクラブのシーンを見て思った。

12話が面白い。いしだあゆみが可哀想というかなんでこんな目に遭うって位いたたまれなくなる演技がいい。

12話までは不倫どうこうより、かよのきもさが際立ってる。

男の判断基準が臆病者なのと、自分を見てくれないと気が済まない粘着質さがイライラさせられる。
かよは、世の中の奥さん・妻に対する怒り、憎しみを抱いてて、「奥さんは家族になっちゃって、自分の容姿を顧みなくなってそりゃ男は綺麗な方に行く」っていう思考で、だから私みたいな女は選ばれるし、女として奥さんより優秀よっていう一定数いる考えの女の権化なのかな。

屈折しすぎててこういう人っていたら大変だと思いながら見た。行動が常軌逸してる。

もはやかよの悪口になったけど、恋に落ちてが流れると思ってたらこれはシーズン3のようで、そんなに続いたんだとびっくり。

一夫一婦制とは。

いしだあゆみってなんか不思議な中々見ない顔立ちで、聡明そうで目がビー玉みたいで全体的に品がある感じ。芯があって、しっかり地に足着いてる感じがするから、男のつけ入る甘えられるすきがなさそうに見えるのか、鑑賞した作品だと本妻なのに不倫されてるとか、鉄のパンツ履いてるみたいな真面目一辺倒の役になるのかな。
幸せ、円満みたいな役よりも、その中に潜む暗さ、影みたいなのを彫り深い顔に見出しやすいのかな?見てる方も。
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