こぼちゃん

ペーパー・ハウス シーズン2のこぼちゃんのレビュー・感想・評価

ペーパー・ハウス シーズン2(2017年製作のドラマ)
4.5
制作アレックス・ピナ、マドリードの造幣局立てこもり事件を描く、クライムサスペンス、ヒューマニティドラマ(シーズン2)。

S1-S2は造幣局、S3からは新たな強盗団での銀行(一部、同じメンバー)。S1-S2での主なメンバー紹介はS1でしたので割愛。

立てこもりが続き、焦りが出る警察内部と強盗団、人質。強盗団は、それぞれ、家庭の事情や恋愛関係、抱えている人生があるのが、より鮮明になり、感情移入していきます。人質も反乱を起こします。

計画は、5ケ月間の勉強会で何度も、おさらいしてきました。この計画の原案は、教授とベルリンの父が作成したもので、教授がさらに緻密化してメンバーに講義。話が進むにつれ、えっ、これも準備してたのと驚くことばかり。多分、小説にしても面白く、とても緻密で深い作戦の数々。

第二次世界大戦中のレジスタンスの歌、『Bella Ciao(さらば恋人よ)』ドラマに合わせて、時には雄々しく、時にはもの悲しく挿入されます。メンバーの人生には、それぞれ、壮絶だったり無慈悲な世界があるから。

短絡的で血の気が多いけど、父が大好きなデンバー。デンバーの父、モスクワは、一人一人のことをよく見ていて、たまにそっと人生の忠告をします。でも諭すだけでなく、必要な時は体を張ってまで仲間を守る。

モスクワの意識がもうろうとする中、トラブル・メーカーのトーキョーの手を握り、離れ離れの妻と誤認し過去の過ちを謝罪したり、最初は反対していたけど、デンバーと惹かれあうモニカ/ストックフォルムの手を握り、息子を頼むと、子を愛し、恋人に託す父親。

緻密な計画の、出来るだけ無血の強盗だけでなく、様々な人間模様が交差し、思わず感情移入させられる。

おさらい
①えっと驚く、計画/作戦の数々。緊迫の攻防戦。
②それぞれの人生に共感。人の数だけ、悩みも幸せもあり、人生がある。
③親子の愛、兄弟愛、恋人の愛が、沢山ある。愛は人を迷わしもするけど、やっぱり愛はいいなと実感するシーンが多分に描かれている。

はたして、結末は如何に。
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