夜を歩く士＜ソンビ＞のどらやきのネタバレレビュー・内容・結末

美しい演者、衣装、セット、アクション。楽しみどころが満載で面白かった。韓国時代劇の吸血鬼という斬新な設定だったけど、見事に馴染んでいてすごく良かった。

物語はちょくちょくツッコミどころがあったけど、クィを倒すという目的がブレてなかったのでそんなに気にならなかったかな。
と言いつつ第一話から、ソンヨル！お前が吸血鬼になるんかい！と突っ込んでしまったけど。てっきりチョンヒョン世子と人間キム・ソンヨルが悪の吸血鬼クィを倒す物語なのかと思ってたので…。
吸血鬼になった後のものっそい美貌は万国共通ですね。ありがとうございました。

クィが本売りを根絶やしにした時、町中がバイオハザードみたいにならなくて本当に良かった…。何の考えも無しに吸血鬼を増やして、ただ敵をなぎ倒すだけの話になったらどうしようかと思ったよ。

ソンヨルの恋情に関しては途中までかなりこじらせてたけど、ヤンソンのおかげで克服できて良かったね。ヤンソン一途で可愛かった。そしてガッツがある。

チョンヒョン世子備忘録を手に入れてから一気に面白くなったと思う。淫乱書生の乱と黒衣団の乱が、ユンを助けたソンヨル、ソンヨルを助けたユンとして対照的になってたのが良かった。東方神起のチャンミンってアイドルのイメージしかなかったけど、世孫ユン役すごく良かった。穏やかで優しい雰囲気が、若々しい王の雰囲気に合ってたと思う。

クィの黒と金の着こなしはめちゃくちゃ格好いいけど、韓服姿が美し過ぎた。彼が喋って動いてるだけで幸せな気分でした。ナイス低音ボイス。
ハギョンの運命は悲しかったけど、吸血鬼的にはおいしい位置でしたな。世孫との信頼関係あっての切なさ。血走ってはいるが美しい姿の操り人形的な吸血鬼は初めて見たかも。良き…。

120年も秘策にこだわってたソンヨルが、最終的には誰もが薄々感じていた原始的な地下宮殿爆破に踏み切ったのはやっぱりか…といったところ。

重要な登場人物が多かったので30話では足らなかった。クィが人間だった頃の話とか、吸血鬼になったあとの悲恋とか。欲を言えばもう少し掘り下げて欲しかった。サドン世子とソ・ジョンドが出した秘策の結論とか。あと地下宮殿にどうしてサドン世子が埋め込まれてたのか知りたかった。ただのインテリアだったのか…？絶対何かある！って思ってたのに何もなかった。

ドラマとしては3.8点、メイキングやインタビューのイ・ジュンギのキャラクターが良かったので4.0点！レンタルDVDだと時系列でドラマとメイキングを観れたのでより楽しめた。終わってしまうのが名残惜しかった。演者や制作陣の皆さんに、楽しい時間をありがとうという気持ちです。