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ザ・ラウデスト・ボイス―アメリカを分断した男―のzkのレビュー・感想・評価

4.2
保守系FOXを立ち上げトランプ政権誕生の後押しをし、セクハラ騒動を巻き起こした人物の物語なので観る前からアクの強い内容を予感していたが、その点での期待は裏切られてないように思う。
第1話は出色の出来。
最終話は予想通りの凋落展開だがEDのジョンレノンで妙に後味がポジティブになってる気がする。エンディングで各人物のその後のキャリアを紹介する演出は大好物なので楽しかった。

作中でロジャーが言うようにメディアはリベラルに染まっていたのも事実だろうし、そこに見たいものを見れないアメリカ人が多いのも事実だろう。そのようにしてトランプ政権は誕生したのだしFOXニュースも繁栄したのだ。ただロジャーは悪い意味でも古き白人のアメリカ人だった。

アクの強い個性は、それ故最終的に組織から弾かれ、次の運営者は欠点を是正すれば業績が伸びると思い込むからか謎の自信を讃えているのはテンプレ通り。惜しむらくはこのテンプレートに呼び名がない事だ。
ルパートの息子2人のまぁ、憎たらしい事。

ラッセル・クロウは素晴らしい。
ギョロッと人懐っこい目を向けて話しかける仕草にはロジャーのもつ人を惹き付ける力を感じさせる。
あと個人的にニセディカプリオと呼んでるブライアン役のセス・マクファーレンが良かった。録画した宇宙探査艦オーヴィルは、やはり観るしかないな。
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