主役の有村架純が撮影がなくなって休みを過ごすというフェイク・ドラマ。いや面白かった。とにかく監督陣が豪華で短いけど映画をみた気持ちにさせる（当然残念もあるけど）
１話 是枝裕和監督
有村が暇になってしまい実家に帰る。母と過ごしているとそこに男が。「だれ？」「あなたのお兄ちゃん」
もうこの展開だけで是枝だなぁと思わせる見事さ。有村も気持ちが徐々に変化していく様がなんともよく、往年の川端の小説を読んでいるよう。好き好き ★★★★★
２話 今泉力哉監督
こじらせ女子有村。「男だから」「女だから」そうじゃない。人間だから。昨今のフェミニズムを聞いているような感じ。上野千鶴子かお前はと突っ込みながら見ていました。でもすぐぽんぽんする男子にはなりたくない（男子って年ですらないけど） ★★★★
３話 是枝裕和監督
人間ドックにいったらそこで働いているのは昔の彼氏だった。是枝、やはり上手。ここらへんの微妙な感覚がうまい。脇にどうでもいいリリーフランキー。まあこれは是枝ラインということで。
最後にふわっとさせるシーンあり。こんな関係もまた楽しい。にっこりする。★★★★
４話 山岸聖太監督
このドラマの中では一番ダメだ。もう頭で作ったけど何が面白いのっていうレベル。そもそもこれ有村の「休み」の話なのにSF的設定入れてしまったら一気に醒めてしまうんだ。 ★★
５話 横浜聡子監督
ふたが開かない話。いかにも深夜ドラマ風だけどついつい中学生ににっこりしてしまう。有村のサンバイザー姿が可愛い。
最後は友人に会いたくなる。勇気だして久々に連絡してみようかしらん。★★★★
６話 今泉力哉監督
ふたたび今泉。有村彼氏いるんだ！（あくまでドラマの中で）。はたまたこじらせ女子。今泉監督はすぐこじらせますぜ。彼氏が元カノと連絡をとったらどうするんですかって話。林檎上手に剥くなぁと別の意味で驚く。いい話なれどそこまで刺さらず。★★★
７話 津野愛監督
子供出すのは反則だわ。もうそれだけでよくなっちゃうじゃない。「都会のアリス」なんかもそうなんだけど「またこれか」と思いながらもついついいい気分で見てしまう。バヤリースはおいしくないけどおいしい。引っ越しのサカイの段ボールで遊んでみたいけどあれかたずけるの大変じゃない。★★★
８話 山岸聖太監督
今度の山岸はいい。最後なんか予測通りもやはり嬉しくなってしまう。ただ登場人物喋りすぎだし、有村もこの話では喋りすぎ。なるほど、女優は監督の演出で印象全く違くなるんだと再確認。女優は素材、監督は料理人。最後の「やっぱりボブじゃない」は良かった。★★★
やっぱり是枝のすごさ。そして今泉も悪くないことを再確認。うん、料理人で料理の味は変わるんだね。全体として有村が着ている服も毎回違くて楽しい。パーカーでも可愛いのよ。うん。
