だいすけ

愛の不時着のだいすけのレビュー・感想・評価

愛の不時着(2019年製作のドラマ)
5.0
とにかくみんな可愛くて愛おしくなる素敵なドラマ。

【個人的可愛いポイント】
①言いつけどおりトマトを栽培するリ・ジョンヒョク
②慰めてほしくて傷をアピールするリ・ジョンヒョク
③ユン・セリのことしか見えていないリ・ジョンヒョク
④リ・ジョンヒョクのことを考えると自然と笑顔になるユン・セリ
⑤リ・ジョンヒョクに介抱され満面の笑みを浮かべるユン・セリ
⑥花に水をあげ「リ・ジョンヒョク」と言って両手を握るユン・セリ
⑦ソ・ダンに翻弄される思春期の少年のようなク・スンジュン
⑧好きなところを挙げるク・スンジュンに「他には?」と歩み寄るソ・ダン
⑨内心嬉しいのに冷静を装うソ・ダン
⑩純粋な第五中隊のメンバーたち

回を重ねるごとにどんどん可愛く思えてくる。それはキャラクターに愛着が湧いたという理由もある。だけど、主演級の4人について言えるのは、やっぱり恋してる人って可愛いってこと。

ストーリーは韓国版『ロミオとジュリエット』。ロミジュリなぞれば、どう転んでもロマンチックになるに決まっている。さらに、現実の南北問題を踏まえているから、悲恋がよりリアリティを帯びている。ずるいなあと感心したのは、別れのシーンが何度もあるところ。しかも別れのシーンを重ねるごとに、どんどんドラマチックになる。朝鮮半島の南北におけるカルチャーギャップと登場人物の反応も面白かった。前半後半で舞台を変えるのは見事。

本作で描かれるのは、恋愛だけではない。親子愛、兄弟愛、師弟愛、友愛。全て本作で描かれるところだ。もちろん憎悪も存在するけれど、それを打ち消して余りある愛で溢れている。登場人物を見ていれば分かるが、相手を深く知れば愛情が芽生える。アメリカのベトナム戦争に際して反戦運動のスローガンとして「Love & Peace」が用いられたように、本作にも大局的には朝鮮半島の統一、ひいては世界平和の願いが込められていると思う。直近の世界情勢を見て、深い悲しみを感じると同時に、世界が愛で包まれることを願うばかりだ。
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