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最高の離婚のbibooのネタバレレビュー・内容・結末

最高の離婚(2013年製作のドラマ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

たまに俯瞰の定点カメラみたいなカットが入るから脳内に突然観察視点が入ってくる感じでおもしろい。瑛太のキャラが1Upの上田さんを彷彿とさせる。頼りなくてダサいけど憎めなくて笑っちゃうみたいなキャラがすごくハマってると思う。坂元さんの脚本は当て書きなところがあるから、主演の4人をはじめキャスティングの妙という感じがする。楽しい屁理屈をいつもありがとう。光生の父の屁理屈が、光生より濃度が5倍くらいあって笑った。「いつかこの恋を〜」にも出ていた八千草薫さん、80代には見えないし、ずっとテレビを通して見てきていたから今はもういない方だという感じが全然しない。もしかしたらまだいらっしゃるのではとすら思う。

単純だけど難しい。折り合いつけて歩み寄って、めんどくさいけど。そんなことの繰り返しだと思う。離婚はかなり体力がいると聞くし、現実は本作のように笑えることはほとんどないんじゃないかと思うけど、結婚すら経験してないものが希望を失わない程度にかろうじてほっこり笑える感じの結末に着地させてくれてありがとうの気持ち。

「あなたと同じ考えだって、勝手に決めないで。あなたと私は他人なの。」と言うユカの言葉にハッとして、当たり前だけどいつも念頭に置いとかなきゃいけないことだなと身につまされた。

・外で食べたらレジでお金払うでしょ?!家で食べたら、「ありがとう、おいしかった」って言うのがお金なの!言わなかったら食い逃げなの!
・色鉛筆と同じ。大事なものから先になくなるの。
・作るのは難しいけど、壊れるのは簡単で。いつ居なくなってもおかしくない人と、一緒に暮らしてる。いつ無くなってもおかしくない時間を過ごしてる。いつお別れがきたっておかしくないのに、好きだって事を忘れて生きてる。

等々、好きなセリフはいくつもあるけど、ドルヲタの私としては、でんぱ組のグッズを隠し持ってるのがバレた光生が、時代劇の遠山の金さんばりにバッ!とTシャツを見せながら「これが…これが…俺の生きる場所だよ…!」と言ったシーンが一番グッときた。
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