たき

死にたい夜にかぎってのたきのレビュー・感想・評価

死にたい夜にかぎって(2020年製作のドラマ)
3.5
これは身につまされるというか、他人事ではないというか。

自己肯定感壊滅的で、愛が足りひんふたりのものがたり。

自分を愛せない人は、自分のことだけで手一杯で、他人のことなんて愛せる余裕がない。
劇中のふたりも、馴れ初めから別れる理由からなにからなにまですべて共依存以外のなにものでもないんじゃないかと最後までハラハラしちゃうのですが、白眉はミキさんとのエピソード。(これを最後の最後にもってくるところが意地が悪い。もちろんほめてます)

愛されたいけど愛されない彼女に、浩史少年、きっと自分を重ねてたんですよね。
そんな彼女を受け入れることで、自己肯定の代償行為になってたりしたんでしょうな。
実際にそんなことが可能なのかどうかは正直眉唾ものではあるのですが、浩史がアスカを愛することができたから、アスカもまた浩史を愛することができたのだと思いたいですな。
そういうことに、別れたあとに気づくというのがまたせつないですが。

出てくる女子出てくる女子みんなかわいい。

俺も枝毛ひとつない学校一の美少女の玉城ティナに毎日屋上でビンタされ続けたい高校生活でし←不穏当な発言は避けてください。

誰だこの超絶かわいい新聞配達員は。とおもたら堀田真由だった。堀田茜のほうといつも間違えてるから脳が認識しないのでしょうか。これは全新聞購読者が惚れる。

安達祐実はもう今さらいちいちツッコむのも憚られるほどに相対性理論をぶっちぎってやがります。いったい劇中いくつの設定なんだろう。
最終話にちらっとワンシーンだけ出て、あれ、なんか見落としたかな、とおもたらこのドラマ「あとがき」が本編だったのですね。

山本舞香はムカついた。(ほめてます)
どれだけ注いでも底の抜けたバケツなんじゃないかと思わせる徒労感と虚無感を思う存分味あわせてくれました。(ほめてます)

とおもたらこれ実話だったのですね、どおりでリアルなわけだ。
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