このレビューはネタバレを含みます
アンナチュラルを見たので、その流れで同じ世界観のこちらを視聴。
今度は警視庁機動捜査隊（MIU）の所属する星野源演じる志摩と綾野剛演じる伊吹のバディもの。
アンナチュラルでは「最悪の事態が起こったあと」の話なのに対してMIU404は「最悪な事態が起こるのを未然に防ぐ」というのが
対極していて面白い。
綾野剛って個人的にイメージでは結構暗い役とか難しい、シリアスな役が多いイメージなのに対して今作ではもっぱらのバカ、野生児といった感じ。
笑顔も多く、しゃべり方もかなりくだけており、なかなか珍しいんじゃないかなと思う。
てかこういう役もできるんですね。
単純に伊吹の特技・走るのが速いっていうのがところどころ見所にきちんとなっているのが良い。
走るという単純な動作なのに、それで犯人を追い詰めていく様はかっこいい
1話でのカーチェイス後、横転した車を捨て犯人を足で追いかける姿や3話の高校生の陸上部相手に勝負する姿。
最終話の船で逃げる久住を走って追いかけ続ける姿。どれもかっこいい。
MIUの人間はほとんど私服で伊吹なんかまじでラフな格好+サングラスとかなりくだけているかわいい。
もちろん、伊吹や志摩もいいが他のMIU404の九重や陣馬も良い。
それぞれ九重は最近の若者代表、陣馬はベテラン刑事とキャラがそれぞれかぶっておらずそれぞれの視点で見つける事件に真相が面白い。
また、麻生久美子演じる体調・桔梗ゆづるも良い。
かっこよく、仕事が出来、女性ながらも男社会に負けず仕事をまっすぐしてきたのが分かる。
ハムちゃん可愛い。
この作品で度々言及されるピタゴラ装置の話。
MIUは警察に早く「捕まっておけばよかった」「あの時捕まっておけば、まだましだったのに」という描写があるのが良い。
警察にできれば捕まりたくないと普通は思うが、警察が捕まえてくれるからこそこの後もっと悲惨な目にあうのを救ってくれるという考え方。
3話で捕まえそびれた成川君は、3話で捕まっておけばそのあと井戸に落とされることもなかった。
かなりコメディ色強め、ただし締めるところは締めるストーリー。
主題歌もその色に合わせてかなり明るくポップな感じだが、たまに話が普通に重くてその主題歌でええのか？って思うときはある。
メロンパン号絶対不向きだし、職場がおしゃれなカフェの内装のままなんおもろい。
最終回ラストでマスクをしている伊吹と志摩。
コロナの世の中になったのをリアルタイムで表現しており、それがアンナチュラルの1話と繋がっていて好き。
