はつみ

陳情令のはつみのレビュー・感想・評価

陳情令(2019年製作のドラマ)
4.9
死ぬほど面白かった。いやマジで面白かった。ほんと面白かった。
ここまで面白いドラマは人生で初めてレベルかもしれない。

ドラマって苦手でしかも今作品は50話とかうわー長い~とかおもってたし、古代中国を舞台にした中華ファンタジーということもあって馴染みが全くなく本当に見るのが億劫だったのですがフィルマークスの異常に高い評価とツイッター民から入ってくる情報から気になり、アマプラにあるならととりあえず1日1話ずつでもみるかって見始めた。

1~2話に関してはまじでみんな同じような髪型に同じような服装のやつがたくさんでてくる上に、名前が一人につき複数あってはっきりいってパニック。しかも、話もよくわからんし「なんだこれ・・・全然わからん。こんなんで今後楽しめるのか…?」とか思ってました。

でも、主人公の一人である魏無羨(ビジュアルが黒い方)のキャラクターがアクセントとなり、難しい話の中にも笑いを入れてくるお茶目キャラクター、さらには顔面の良さから、なんとか挫折せず見続けました。ほんと、この魏無羨というキャラクターには助けられました。
正直、この1,2話が一番鬼門です。もしこれから見る人は話が全く分からないキャラクターがさっぱりわからなくともなんとなくでいいので見続けましょう。
3話から過去編が始まり、5.6話ぐらいからだんだんキャラクターの顔となんとなくの関係性が分かってきて(ただし名前は全然覚えられない。それでもいいんです。私も主人公の名前覚えるのに10話以上かかりました )、さらには綺麗なおべべ、綺麗な風景、綺麗な顔面とが相まってだんだんとですが面白くなってきます。

そのまま見続けると、20話までみるともう、この作品のとりこになってました。
正直、25話以降は面白すぎて、仕事中も陳情令のことしか考えられなくなるし、ほかのことが手につかなくなります。
早く続きが見たい。早く早く…、と。

過去編に30話費やすので、過去編の終盤なんかは「あ、これ過去編だったんだ」と時々、これが過去編ということを忘れてしまいます。
しかしこの過去編が素晴らしく、過去編は過去編で1つの物語としてよくできているうえに、伏線の貼り方やそれを現代パートで回収していくのが気持ちいい。伏線回収が20話以上あとなんてどれだけじらす。

んで、陳情令は2周目からが本番だからとツイッターで言われていて「うっそだー」とか思ってましたが、見終わった今私は2周目を見ようとしている。というか見ます。

見た人にはわかるんですが、これは絶対もう一度1,2話を見たくなるんです。

あと役者さんが素晴らしいですね。

特に主人公魏無羨をやった肖戦は顔ももちろん抜群に好きなですが、魏無羨という複雑なキャラクターを演じられるのはすごいです。序盤の座学の時と過去編終盤の演じ分け、屈託のない笑顔、悲しみと苦しみが混じった笑顔、人を煽るような笑顔、嬉しさが込み上げたときの笑顔。
どの笑顔も大好きなんですが特に私は彼の屈託のない笑顔が大好きですね。
てか顔良すぎませんか!???!!?!顔が良いって何度言ったか…。

またもう一人の主人公の藍忘機(ビジュアル白い方)を演じた王一博も今ではファンです。当初は私の好みの顔ではなかったのでそこまでだったのですが、やっぱり見ているとかなり愛着が沸いてきますね。優等生委員長のくそ重い愛情がだんだん表情が行動におらわれる感じとか。

普段映画ばかり見ていて、やっぱり物語は2時間で収めるのが良いというか、長いのはどうなの?って思うところが若干あったのですが、これは50話かけてやるべき、映画では到底ここまでのクオリティは無理だっただろうなと思う。ドラマも、長いのもいいじゃん。面白いじゃん。面白かったら50話なんてあっという間じゃんと思いました。

個人的には小林靖子脚本やBANANA FISH好きな人は好きそうだなという印象です。
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