Mai

ジェイコブを守るためのMaiのレビュー・感想・評価

ジェイコブを守るため(2020年製作のドラマ)
3.9
"もしも自分の息子が殺人犯だったら"
息子が同級生殺害の容疑をかけられるところからドラマは始まる。息子を信じる両親はなんとか疑いをはらそうと奮闘するが、思いがけない証拠をつきつけられ裁判で不利に。息子がやったのかと疑い始めた矢先に思いがけないかたちで事件は幕をおろすことになる。

息子のためだだったら何でもする。両親はタイトル通りのことを行っていく。最後まで観て思ったのは、息子さえよければそれでいいのかということ。愛する息子だとしても罪をおかしたのなら償わなければならないのではないか。そして親ならばその道に導かなければいけないのではないかということだ。亡くなった男の子のご両親が泣いている姿が映るたびに胸が締め付けられる気持ちになった。

クリス・エヴァンスが中学生の子供をもつ父親役を熱演した本作。終始暗くて冷たくて重い。続きが気になってイッキ観したのに、最後消化不良。こういう"犯人は誰?!"系の作品は最後に真犯人を明らかにしないとダメでは?こっちサイドに真犯人を委ねられてもモヤモヤするだけ。それに進みが遅い!裁判が始まるまでに何話割くんだろうと気になった。私は完全にジェイコブが犯人だと思っている。だとしたら自由を言い渡されたあの裁判のシーンはとても恐ろしい。

それにしてもアップルTVはこんなに面白い作品を配信しているなんてすごいなぁ…。
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