Mai

ブリジャートン家 シーズン2のMaiのレビュー・感想・評価

ブリジャートン家 シーズン2(2022年製作のドラマ)
4.0
シーズン1にめちゃめちゃハマったので、2の配信を心待ちにしていた。シーズン1のヒットで一躍大スターの仲間入りを果たしたレジ=ジーン・ペイジは今作は出演なし。そのニュースを聞いた際はシーズン2の行く先に不安を感じたが、彼なしでも充分成立する作品になっていた。

ブリジャートン家の長男アンソニーが主人公のシーズン2。恋愛に対して軽薄な様子を見せていたアンソニーの過去が今シーズンで明らかになる。"愛している人と結婚すること"を頑なに拒むアンソニー。長男として家業を引っ張っていく役目を背負ったアンソニーの心の葛藤が観ていて切なくなった。

観る前からケイト(シモーヌ・アシュリー)がアンソニーの相手だと知ってしまっていたので、最初の数話はもどかしくて仕方がなかった。惹かれているくせにアンソニーのことを悪く言うケイトに苛立ち、二人の意味深な視線に気付かず公爵との結婚に浮かれているエドヴィーナにも同情してしまった。

このドラマで一番好きなのが、ロマンスシーンでの鼓動が聴こえる演出だ。反発しあっていたアンソニーとケイトが想いを爆発させるシーンの2人の鼓動には、画面の前にいながら一緒にドキドキしてしまった。

大筋のアンソニー×ケイトだけでなく、レディ・ホイッスルダウンの正体探しやフェザリントン家の資産事情など、色々な話が組み込まれてくるのにそのどれもが面白い。退屈なシーンがひとつもない事がこのドラマの最大の魅力だと思う。

既にシーズン4まで制作が決まっている「ブリジャートン家」。シーズン3は小説の順番でいくとブリジャートン家の次男ベネディクト(ルーク・トンプソン)とのこと。配信は来年だろうか…。今から楽しみで仕方がない。
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