ako4u

anoneのako4uのレビュー・感想・評価

anone(2018年製作のドラマ)
4.3
「生きなくたっていいじゃない暮らせば。
暮らしましょうよ」
このドラマで この言葉に出逢って以来
これは僕の座右の銘のひとつだ

4人の暮らしが 心温まる
食卓やオコタでのたわいない会話

家族の形にきまりはなくて
家族だと思えばそれが家族

過去にどんなことがあった間柄でも
絆を繋げて 一緒に暮らせる
暮らすことは 受け容れること
受け容れられたら それが家族

犯罪を犯しても 刑務所に入ることがあっても 大切な誰かが死んでも 自分が死んでも
人は 幸せになれる
還れる誰かか居れば



野木亜紀子に並んで 大好きな脚本家 坂元裕二
本当によいドラマ

犯罪が関わるからちょっと薄暗いけど
だこらこそユーモアが沁み入る
優しくて切ない

ご都合主義なんて少しもなくて
厳しくて悲しくて寂しいことが起こるけど
それでも このドラマの全体像は 希望


「あたし看取るから。それくらいなら願ってもいいでしょ」

「君はこの病室で心のこもった嘘をつきました。だから僕はその嘘に応えます」

「生きてんの辛くないの。どーやって息してんの」
「辛いですよ。息しづらいですよ」
それでも 誰も恨んでない 傷つけてない 人々

青葉さんの力の伏線が、ラストであんな形で拾われるとは
蝉柄のパジャマの餅本さんに 泣きました
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