明蘭~才媛の春~の68の情報・感想・評価

エピソード68
第68話
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コメント2件
tanzi

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王老太太が皇太后に直訴に来た。 食えんわやはりこの人。 秦氏がなりふり構わず詰っても乗ってこなかったのは、たかだか侯爵家の後妻のくせに愛する娘を利用した女に主導権を握られたくなかっただけで、復讐する気は満々やん。 あの娘にしてこの母あり。 泣き落としにかかるも皇太后に相手にされず、すぐさま涙を引っ込めるあの表情よ。中の人凄すぎる。 一方皇太后は灯明の芯を切り、皇帝の側近である「顧廷燁の排除」を仄めかし、夫人に忖度させる。 皇太后は、利用したいが信用しない者に本音は語らず決して命令もしない。 それは言質を取られぬ為の方策で「いかに現皇帝を苦々しく思ってるか」を聞かせるだけ。 あとは忖度せよ、成功したら望む報酬を与える、てこと。 日本の政界はじめ社会でも散々行われる"忖度"の真髄がここに! そんな2人のやり取りを全く理解できぬ長男はやはりボンクラ坊ちゃん育ち。 「子の将来を長計する」と言いつつ、夫が生きていれば若与の罪などなかったことにできた、とかつての栄華を取り戻す為に賭けに出る覚悟を決め息子を誘導する母。 夫や息子の権勢で価値が決まる家人としてしか生きられぬ女のあがきが愚かで怖い。 顧廷燁がわざわざ元若を訪ねたのは消火に来てくれた礼とともに「太后は本当は自ら署名した」と伝えるため。 すでに太后から見限られた元若にはよく理解できるだろうというタイミングで一言言って去っていった。 他人にはそこまで気を配れるのに、陛下の怒りは知ってか知らずか自分の事に関して楽観的な彼に嫌な予感しかない。 夫が廷燁に傷つけられるかもと刀を手に隠れてた申和珍。可愛いやん。 早く妻のことをちゃんと見てあげて欲しい。 明蘭のことを聞きたいけどやっぱりやめとく、このやりとりの申和珍がとても良い。演じる陈雅斓はこれしか知らないけど、とにかく演技が上手い。層が厚いなぁ。大陸エンタメ。 さて、"忖度"させる皇太后は劉貴妃にも向けられ彼女の息子永を我が手で育てたいと話す。 つまり「皇帝派と全面戦争をするので、ゆくゆくは(私が垂簾聴政するけど)お前の子を皇帝にしたくはないか」 そうなれば劉貴妃は皇帝の母として皇太后に追号される。 皇太后の最終目標はここだったのね。 ここでもキーワードは「子のために長計する」だ。
らき

らき

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1/28 やばい…。皇帝陛下に目をつけられた。