明蘭~才媛の春~の71の情報・感想・評価

エピソード71
第71話
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tanzi

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頭が切れて人柄も申し分ない妻の良いところがやっと理解できたのか、元若は馬車を降りる彼女の手を取る。 申和珍ちゃんの初々しいはにかんだ笑顔にこちらも嬉しくなってしまう。 元若、素敵で我慢強く君を愛し続けたこの女性を大切にするんやで〜頼む。 彼女は後日義両親に、以前「おばとしての」明蘭から大事な助言をもらったことや、今の明蘭の事情と元若との“友情“を過不足なく伝えたのじゃないかと想像するんすよね。 そしてこの極秘の訪問が2人の距離を縮めたことも楽しそうに話したんだと思う。 だからこそ母は嫁荷から赤子への贈り物を託し、父は「今後何があっても顧家とは懇意にする」と微笑んだんよ。多分そう。 皆が心の重荷を下ろしたような清々しい斉家の風景には安堵したわ。 斉公国、貴方の嫁選びは間違ってなかった。元若モンペとしてここに深く御礼申し上げます。 さて誕生ひと月の宴。 こんな時に限って真っ先に現れた墨蘭は、シャレにならんほど悪辣。 それを張氏と沈将軍の妹とで取り囲む。待ってましたシフターフッド! やがて続々と訪れる人々。 嫣然ちゃんが来た!赤子を抱く叔母衛氏の隣には小蝶もいたよ。そして夫を連れた丹橘や本家の皆様も家族揃って賑やかに入場。 見てるだけで涙が出るほど有難くて暖かい。 これもそれも明蘭が自ら築いてきた縁。長いことずーっと苦しい回だったのでここは一気に心が晴れた。 が、その裏では覆面の刺客が赤子を狙う。石頭の見せ場やーん。 秦氏の送り込んだ側妻の銭鳳仙が刺客の正体。 彼女があれ程の手練れだったとは想像もせんかったわ!あれはきっと秦太夫人の腹心向さんの男(裏稼業っぽい人だと過去会話があったやんね)が江湖で弱みを握ってスカウトしてきたんやわ、間違いない。 その晩夫を救うため捨て身で闘う覚悟を決意した明蘭は老太太に跪く。 反対もせず、むしろおばあ様は証人として康夫人に脅迫され自害しようとした兆児をすでに呼び寄せてた(涙)。 翌日、直訴の太鼓を叩く明蘭の側にいたのは、小桃や石頭そして新たな証人として兆児と平伏したままの鳳仙。 私の脳内では、石頭に捕らえられ黙秘していた鳳仙を説得したのは、似た境遇だった兆児だったことに補正されています。 「奥様は分かってくださる、決してあなたを悪いようにはしないから。辛かったですよね。せめて、今この時善い事をして前を向いて生きてゆきましょう」 最後は兆児と鳳仙女同士抱き合って泣くところまで想像しました 笑。 が、明蘭の太鼓が聞こえているのに審問しようとしない陛下。 そんな中で家の名誉より正義を求め開封府の扉を叩く長柏哥哥。 涙無くしては見れません。 これには鍵を盗み夫を逃した妻の海朝雲の覚悟もあってのことなんですよね。(とはいえ、夜になっても全く開かない扉には途中から笑っちゃったけど) 明蘭の求めているものを、父は与えてくれずとも、兄と義姉、祖母や縁ある人々がこうして理解し支えてくれる。 しかし皇帝も皇太后も一晩中太鼓を鳴らす明蘭を邪魔者扱い。 「一途な女子よの」と言いつつ「嫁いだ相手が悪かった」と呟く皇太后には権力者の醜さが凝縮されてて思わずクソババァ!と叫びたくなる。 翌朝、朝議の列が入堂を待つ時間になっても太鼓の前には明蘭の疲れ果てた姿がまだあった。 幼少より公平に扱われることを切望してきた明蘭と廷燁がこんな目に遭わされるとは、なんて残酷なことなんだろう。 墨蘭、墨蘭はな自業自得。総決算されてもた。 しかも「まさか明蘭を娶る気なの?」と言い出すとか哀れにも程がある。 ロールモデルがあの母親しかなかったのが不運。
らき

らき

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