リッジスカイウォーカー

バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~のリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

2.9
ドラマの内容で言えば、シーズン1の方が俺は好き。日常のバイプレイヤーズが垣間見えるから。
シーズン2は無人島という場所が非現実のため、日常を切り取ったように見えない。
しまっこさんもやたらとファンタジーなので興醒めである。

しかし、ドラマの内容とは別の、非常に大きな存在に最終的にこのドラマはなってしまった。

大杉漣さんの遺作になってしまったから。

大杉漣さん。
ぼくはすごく好きな役者さんで、佇まいを見ているだけで良いなーと思える人だった。

大杉漣さんの訃報を受けても、変わらず放送をした関係者の皆さんの愛をすごく感じます。

最終話は脚本を変え、完成に辿り着いたとのこと。元々大杉漣さんをフィーチャーしていた脚本ではあったようですが、撮りためていた映像を組み合わせる手法をとって、バイプレイヤーズが最期の作品として、役者大杉漣、素の大杉漣が見える内容となっていた。

大変素晴らしく、バイプレイヤーズを楽しみにしていた全ての人が納得できる終わり方となっています。

このドラマを見ることで、大杉漣さんを追悼できます。

大杉漣さん、今までテレビを通して、楽しませてくれてありがとうございました。

いつまでも忘れません。

なので、最終的にバイプレイヤーズの続編という側面と、大杉漣さんの遺作という側面の二つの要素を持ってしまう稀有な作品となりましたが、レビューの点数としては、バイプレイヤーズの続編として評価します。

続編としての無駄なパワーアップ感を一話一話含めてしまい、主役のバイプレイヤーズの魅力がたくさんの役者さん、シークレットゲストなど、内輪ウケの要素でどんどん薄まってしまったことが非常に残念で、ぼくが見たかったバイプレイヤーズ続編ではなかったなーという寂しさに包まれたので、ちょっと低めとさせていただきました。

大杉漣さんのご冥福を心からお祈りいたします。