間違いなく今年観たドラマの中でNo.１！映画を含めてもNo.１かもしれない。なんでこうAmazonオリジナルのドラマは一癖も二癖もあって面白いのか。
事前に準備をしておくことで、死を迎える直前に記憶と精神を仮想世界にアップロードすることができる世界。近未来のこの世界では死＝最後では決してない。死んだ後も仮想世界でアバターの中に魂を宿し生き続け、現実世界の生きている人とも会話を交わすことができる。これだけ聞くととても素晴らしいことのように思われるが、夢のような仮想世界で過ごすためには莫大なお金が必要で、当然お金がない人は仮想世界にアップロードすることは叶わない。この辺にこのドラマの訴えたいことが集約されていると思う。
…と言ってもドラマ自体はコメディ要素も多いため、堅苦しくなく近未来の仮想世界というストーリーにすっと入ることができた。何より面白いのはドラマの中で近未来の世界を体験できること。自動運転の車では誰もハンドルを握ることなく目的地に到着する。近未来の世界の映像はとても素晴らしく、どのシーンも観ていてワクワクした。
開始数分で不慮の事故により仮想世界にアップロードされる主人公ネイサンを演じたのは「フラッシュ」のロビー・アメル。ドラマは4年振りのようだけどすごく良かった。ネイサンと仮想世界の担当コンシェルジュとの恋物語はかなり斬新だと思う。実際に生きている人間と仮想世界でしか過ごすことができないアバターの恋。とても切なくて苦しい。主役2人の自然な演技に惹かれて花火のシーンは何回も繰り返して観てしまった。
初めから2シーズンで構成されていたという本作。配信されるや否や人気を集め、シーズン2の配信を待つ声が多くあがっている。このドラマを観るためだけにAmazon primeに契約する価値はあると思った。
