トロント国際映画祭に招待された『狼狩り』(2023年4月7日日本公開)に出演したチョンソミンさんの過去作を追って鑑賞。
怪物の印象が強く残ってるシンハギュンさんとの共演は、個人的には楽しめました。
チョンソミンさんは怒りを抑えられないボーダー患者という役を、シンハギュンさんは精神科医師を演じてます。
いわゆる現代社会ならではの病気をテーマにしてます。シンハギュンさんは翌年怪物を演じていて、そちらを先に見ているためか、患者に寄り添う優しい振る舞いに癒されます。
彼自身も病と向き合っていて、患者のソミンさんと付き合ったり、他の医師も欲や不安などから病になったりと、普通の医療ドラマとはまた少し違う観点から作られています。
そのためドラマを観ていて違和感を感じてしまうことがあるだろうと思います。逆に言えばむしろこういうことは実際に近いことかもしれないなと思ったりします。
チョンソミンさんは、このドラマでも器用に役作りして、ますます好きになりました。そういえば、彼女は還魂といい魂の字のつくドラマに縁がありますね。
ちなみに「霊魂修繕工」とは劇中でシンハギュンが放送しているラジオ番組のこと。
ラジオを利用して命を救う場面は思ったより少ないです。
YouTubeやSNSとかではなく.ラジオという媒体を使ったのは、声、音、響きといった耳から入る情報は最期まで残るという話を思い出して、奥が深いなぁと思いました。
