必殺仕置人の4の情報・感想・評価

エピソード04
第4話
拍手:8回
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半兵衛

半兵衛

脚本を担当した野上龍雄、監督を担当した三隅研次というともに実録やくざ映画に参加しなかった(そもそも三隅監督はやくざ映画はやくざがええかっこしくなるのが嫌だったらしく『悪名』や『兵隊やくざ』などには意識的に参加しなかったという)二人による暴力映画へのアンサーのような一作。そこにあるのはかっこよくいなせで市民のために戦うヒーローではなく、己れの名のために敵対するものを容赦なく殺害していく残酷なアウトローで彼らが残虐に暴力を振るう様をクールに捉えていく同監督の『桜の代紋』のような演出に人間の残酷さをまさまさと見せつけられて戦慄させられたりも。その極めつけは本作の悪人である聖天の政五郎で、暴力でのしあがろうとする狂犬ぶりを何の共感もなくまるで人の心を無くした獣のように描いている。 そんな獣を殺すのを依頼するのが同じやくざの関係者ではく、彼の暴力の巻き添えになって殺された子供の母親というのが野上らしい。子供を殺されてからの心がどこかにいったような虚ろな伊藤栄子の演技が凄まじく、必殺シリーズに参加したスタッフの証言による「ドラマの撮影であっても三隅監督は女性の演技に納得しなければ『足の裏が泣いてまへんな』と言ってワンシーンに半日くらい粘った(中村玉緒も必殺のある回でちょっとした仕草に六時間ぐらい粘られたらしい)」を思い出して彼女も絞られたんだろうなと思ったりも。 そんな怪物を仕置人が知恵と度胸で退治していくのが痛快、モンスター政五郎を骨だけ折って敢えて殺さず部下の裏切りを誘って粛清させるってエグいな。
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shiokinin

shiokinin

大映の名匠・三隅研次が監督した「仕置人」の中でも名編と言われる一本だが、脚本面でレギュラーメンバーの登場バランスにバラつきがあり、七話の様な神回があるだけに三隅演出の素晴らしさに水をさす。
鳥肉

鳥肉

脅威に感じていた仲間の腕を切り落とし、偉そうにしていた黒沢年雄が鉄に腕をボッキンボッキンに折られてしまう。ボロボロになった黒沢年雄を見て途端に手の平を返して笑いだす下っ端の五味龍太郎たちという絵柄が面白かったと同時に気持ちよかった(五味龍太郎たちも斬られます)。
62355シネマ5

62355シネマ5

#4 人間のクズやお払い 天神の小六をも脅かす新興のヤクザの親分を仕置する回💢仕置されるのは黒沢年雄で仕置きの仕方がかなりエグくて見応えあり🦴😱天神の小六の大親分ぶりに呆然となる仕置人たちでした😅なんで牢屋暮らしだったのかが今でも謎のまま🤔
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