浅野公喜

おカネの切れ目が恋のはじまりの浅野公喜のレビュー・感想・評価

4.0
正直あの出来事が無ければ、このドラマに注目する事も観る事も無かったのかもしれないという可能性、そしてその現実の出来事と作品の雰囲気のギャップが大き過ぎる事を考えると微妙な気持ちになってしまいますが、元々ラブコメは嫌いではなかったので楽しめました。

OPテーマの旋律や、男女逆であるものの常に敬語の堅実キャラが登場する点で「逃げ恥」をちょっと連想。その堅実で保守的な女キャラ、豪遊する軟派な男キャラというコンビで、前者は素直さや積極性、後者は誠実さや物を大切にする心をそれぞれから学んでいく過程が描かれてた(いく予定だった)気がしますし、特に後者に関しては自作の猿の絵の皿は変化した彼の心の象徴に見えました。

第4話(最終話)はマユ・マツオカ演じるキャラが父に会いに伊豆に行く所がメインでしたが、やはり朝から出掛けたという設定のハルマ・ミウラ演じるキャラの不在を嘆くシーンや台詞が多く盛り込まれ(伊豆に同行した可愛いロボットの猿彦も分身のよう)、結果的に現実とリンクしてしまい切なかったです。

最後の「帰ってきた」事を知らせるあの音は視聴者の人々に色々な気持ちを湧かせた悲しくも感動的なものだったと思いますし、個人的には現実では叶わない自分含む多くの人の願望を実現させたものでもあったと捉えています。要は二重の意味ですね。

人間としての要素は色々違いますが、彼と同学年で同じく一人っ子だった僕にとって彼は時に眩し過ぎて正直ちょっと距離を置いてしまう存在でもあり、励みになる存在でもありました(彼に関してはこちらにも細かく書いています。https://note.com/kouki319/n/n6f6c07454549?magazine_key=m0f22bf3d7feb )。


お蔵入りになる可能性も考えられた作品を仕上げたスタッフ・キャストの皆様にも感謝しますし、改めて三浦春馬さんのご冥福をお祈り申し上げます。
浅野公喜

浅野公喜