玉造

おカネの切れ目が恋のはじまりの玉造のレビュー・感想・評価

5.0
三浦春馬くんの映画、ドラマ追悼観賞中。

でしたが、ほぼ観賞したので、これで終わりにします。
春馬くんが最後に撮ったドラマとともに…。

初めて彼を見た時、透き通ったガラス細工のような印象を受けた。
「きれいな人」。
もちろんカッコいい俳優は大勢いるが、彼ほど透明感のある俳優はいないだろう。

演技、歌、ダンスもこなす。
明るくてトーク番組でも楽しそうに出演していた。端正な顔立ちなのに、笑うと目尻が下がりキュートな笑顔でとても魅力的。

でも何だろう。こんな事にならなくてもずっと思っていた。
鋼のような強さは感じなかった。
繊細で傷つきやすくて笑ってるんだけど、寂しそうな感じ。

歳を重ねていく度に色気も出てきて、もっともっといろんな役を観せて欲しかった。
ここ数ヶ月彼の映画、ドラマを観賞してきた。子役から演技が上手くて、難しいと言われる子役から青年への変り目もなんなくクリアし、売れっ子になってからも、真面目でストイックに芝居に向き合ってきた。その身体と心を削って。

ガラスは傷つき、欠けてきて壊れそうになって自身で立てなくなって、自ら壊した。

彼の人生を思う時、誰よりも努力し、誰よりも懸命に生きた。
作品を見続け思った。こんな小さな時からよく働いてきて、たくさんの作品を残してくれて、ありがとう。

あなたのお爺さん役を観たかった。30年という年月は他の人から見たら短いけど、80年位に相当する。
苦しみの中で去ったの?
やりきった中で去ったの?
あなたしか分からないけど、時間は何事もなかったように過ぎていく。
このドラマを残してくれてありがとうございました。
玉造

玉造