原作を読んだのはだいぶ前だったけど、そうそうこんな話だったと思うことがしばしばあった。会話のテンポとか内容とか、伊坂幸太郎作品を上手く映像化したなって感じがしたかな。
あのバスに乗る前に、5股していた5人の女性ときちんと別れることにした星野。さらりと告白する5股は、いつの間にかなってた5股で(笑)
そんなダメ男すぎる星野と繭美のお別れ行脚に出てきた5人の恋人たち。星野からの別れや繭美に対する反応はまちまちだったけれど、その中でも一番印象に残ったのは、やっぱりユミだったなぁ。
ロープ1本でビルの屋上から侵入したいという欲望は謎だったし、実際ロープを抱えてる姿も可笑しかったし、星野も繭美も相手にせず、ずーっとわが道いってるんだもんなぁ、面白い人だったよ。
明かされない星野の借金先に、あのバスの行き先。不安と恐怖しか煽られない中であのバスに乗らなきゃいけない時がきた星野を待っていた、もしかしたらの一筋の希望。あぁそうだこんなラストだったなと、最後でもまた小説を思い出した。