このレビューはネタバレを含みます
ボゴムのボゴムによるボゴムのためのドラマだった。悔し泣きしたり、怒ったり、気を許した相手だけに見せる笑顔だったり、いろんな表情や繊細な演技がとてもみずみずしくて、20代でしか出せないまさにボゴムの青春を見ているようで最高でした。（ボゴムファンのため以下長くなります。笑）
信念を持って頑張っているのに上手くいかず、親友に嫉妬していることを自覚した最悪な気分の中で、お父さんにも夢を否定され叩かれ、青い車で号泣するシーン。胸が張り裂けそうな痛々しい表情がもう。。ボゴムが泣いたら私も泣く。。。
ヘジュンとボゴムは、俳優としてスターになったり沢山似ている点があるけれど、信念が強い一方で頑固で短気だったり、情に流されず理性的な感じがちゃんとヘジュンで、普段爽やかなボゴムとのギャップがあってすごく良かった。いろんな役を経験して、年齢も重ねた今のボゴムだからできる役だと思うと胸熱。大好きな応答せよのテク役に並ぶぐらい好きな役だった。（ドクソン役のヘリちゃんのカメオ出演は歓喜でした）
演出もOSTもとてもおしゃれで、特に好きなのはヘジュンがピアノを弾いて、一筋の涙を流しながらジョンハとキスするシーン。韓国のホットスポットであろうあの公園も素敵だし、ボゴムの涙が切な美しいし、夜景が綺麗に映るカメラのアングルやOSTのかかるタイミング、すべてが最高だった。
息子に負い目があるおじいちゃんやヘジュンのことを素直に応援できなかったお父さんなど、家族のわだかまりを最後にきちんと回収してくれたのはすごく良かった。一番身近な人に理解されないというのはすごく辛いし、逆に理解してもらえて応援してもらえることはありがたいんだなと思った。
ハッピーエンドというよりは、最後はちょっとビターな感じで、本当はもっとふたりの未来が見たかったけれど（めちゃくちゃ見たかったけれど笑）、お互いに夢を叶えて笑顔なふたりを見れたので満足です。（自分に言い聞かせる）
切ないシーンも多くてみていて辛くなることもあったけれど、夢を追う若者たちのキラキラしている部分だけではない、リアルな苦しみ悩みを描いてくれたことが（きっと、暗いとか夢がないとか批判されることを覚悟の上で最後まで描いてくれたことが）この作品の貴重な価値だと思う。
「2年の空白は怖くない」というセリフは、ボゴムの気持ちでもあると信じたい。無事に兵役を終えて、また素晴らしい作品を見せてほしい、、！
