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ユートピア~悪のウイルス~のとぽとぽのレビュー・感想・評価

ユートピア~悪のウイルス~(2020年製作のドラマ)
3.5
今日、居場所を確保するために何をした?新型コロナウイルス【COVID-19】が猛威を振るっている今、本作を見ることはあまりにもタイムリー。そうした要素を展開させるのは《謎解き》と過剰な《暴力》。オタク心くすぐる要素や展開、そして陰謀論 --- 次に何が起きるか知りたくて生きる。
《兔》STAY ALIVE 生きろジェシカ・ハイド!ユートピアはどこ?男の子は?私がジェシカ・ハイド。英国の同名ドラマを、人間不信になりそうな『ゴーン・ガール』『シャープ・オブジェクト KIZU-傷-』の原作者で、『Widows ロスト・マネー』の脚本家ギリアン・フリンが脚色したアマゾンプライム・オリジナルドラマ。本作のダークさは、上述したオリジナル作品群(それも良作傑作揃い)から感じ取られる彼女特有のそれとは決定的に違う。具体的に言えば本作はもっと少し取っ付きやすいが、リメイク脚色ということもあってのめり込むような表現としての熱量は希薄だったかも。
OPERATION FUN《お楽しみ作戦》病原菌による人類淘汰を予言しているとしてごく一部からカルト的な人気を博すコミック本『ディストピア』の続き『ユートピア』が見つかったことから始まる。新型ウィルスから世界を救う!暗号解読に躍起になる人々。俺はただのオタクだ。サシャ・レーンや、2話目から出てくるザ・"悪の親玉"感満載ジョン・キューザックをはじめとしたキャストの好演。ラビットはどこに隠れる?……《ホーム》、理想的な人間を育て、殉教者にするための。

だから最初の問いにはこう答えるべきだろう、本作を一気見した!と。あとタイムリーさが悪く働いた例としては、銃乱射事件が相次いでいたときに米公開されたらしい『デス・ウィッシュ』のように、そうした実際の出来事・事件によって大事な命を失ったり、実際遭いトラウマを抱えるような経験をしたりした人にとっては、時間差もあまりにないためにつらすぎるだろう。

《子供》地球 --- こうしたテーマや作品内では往々にして敵対する側の野望として描かれることが、近年・昨今多くの作品で見られるというのはやはり、多くの人が同じ関心を持ち、世界・人類そしてこの星の未来を憂いているということに他ならない。僕もそんな一人だから本当に怖くなってしまうし、どうすればいいのだろうかと思う。


P.S. プライムさん、7話の音ズレまくっていた!リリー、超絶ムカつくけど人間らしい。冷淡に追い詰める殺人マシンみたいなキャラクターもいいし、もし仲間になったら最強。それぞれ抱えているものを共通項にして

攻撃したことを否定できる、特定の集団を攻撃できる
ワクチン解禁、ふれあい動物園
世界を変えるためのウイルスを作った。現状の救済。世界は戦うに値しない所になる
役に立つ必要はない
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