皐月

クイーンズ・ギャンビットの皐月のネタバレレビュー・内容・結末

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

何周目と観てるけどベスの1人の人間としてチェスを養護施設のシャイベルさんから教わり夢中になり
勝つ事の誇らしさとかを知っていくなかで
時には負ける事の悔しさや怒りの葛藤や幼い頃の心の傷との戦いがありながらもベスの弱点を乗り越えていく姿に観ていて惹きつけられる

ベスは養護施設で精神安定剤依存になってしまう
それもまた、安定剤を服用すると気分が良くなり頭がさえてチェス盤を天井を眺めて想像しながらできるから

後に、アルマとオールストンの家庭に養子として迎え入れられるが
アルマは優しいがオールストンはどこか淡白な夫で後に家にも戻らないようになっていく
きっと、アルマはその夫に対する淋しさや虚しさ経済的な不安もアルコール依存のキッカケだったんじゃないかなと私は感じた
肝炎で後にアルマが亡くなった時も夫なのに冷たく感じた
経済的な部分の不安はチェス大会で勝っていく事でなくなるのもあるし
ベスは大会に興味があり
チェス大会に出るようになって勝つと賞金をもらえるようになっていく

チェスに勝つたびにより強い大会に出るようになり
ベニーという選手に始めて負ける

後に、ベニーに勝ち
ベスに負けた男性選手達がベスの味方として応援していくのもベスにとって心強い存在

ボルゴフには1回負け
ボルゴフとの2回目の戦い時はアルコール依存のベスは二日酔いの姿でまた負ける

チェス仲間がベスを心配するが
家の中でアルコール依存や精神安定剤依存の状態だった
そんなさなかに、養護施設の友人ジョリーンがベスの家に訪れる
電話にも出ないベスを心配したのとシャイベルさんが亡くなった事を伝え
シャイベルさんの葬式に2人で行き
シャイベルの居た地下室の部屋にはベスが行くとチェス大会などでの記事が貼ってあり
応援してくれてた事を知りベスはシャイベルさんと2人での写真を見て泣く
だが、応援していたのはシャイベルさんだけではなく家族のように想っていたジョリーンも

ジョリーンの金銭的な支えもあってモスクワの大会に向かう
順調に勝ち進んでいくなか
今まで必要だったアルコールを飲まず精神安定剤はトイレに流す
3回目のボルゴフとの戦いに挑む前にチェス仲間が応援の電話をしたり
ジョリーンの家族のように親しい絆もあって
3回目のボルゴフとの戦いでやっとベスは勝った
その時のボルゴフとのハグからもベスの凄さが伝わる
戦いに勝った後のベスの誇らしい表情が記憶に残る

養子の家のインテリアの魅力やベスが戦いに勝つたびにファッションも洗練されていくのも観ていて楽しめた

ベスはジョリーンやシャイベルさんやチェス仲間が味方となり応援してくれて
ベスの弱さ(アルコール依存や精神安定剤依存)を心配してくれていて
仲間や友人がいて支えられ
弱点を乗り越えていく
そして、ボルゴフに勝つ

その姿を観て人は弱さがあるけど
仲間や友人という存在の心強さ
応援してくれる人がいる事

それはベスにとって大切な支えであり絆だと感じました
皐月

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