まっつー

クイーンズ・ギャンビットのまっつーのレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
4.5
Netflixオリジナル。(原題: The Queen's Gambit)
ミニシリーズドラマで1話60分の全7話。
観始めたら最後、ぶっ通しで観続けた。

1960年代の世界を舞台に、主人公のベス(エリザベス)が孤児院で用務員からチェスを学び、今まで男社会であったチェス界を旋風するという物語。

チェスのルールが全く分からなくても、1960年代のアメリカ文化、ファッション、世界観など存分に楽しめる。
特に1960年代のアメリカは激動の時代ではちょうど、従属的な地位にあったアフリカ系米国人、先住民、女性、ラテン系などが積極的に主張し始めた背景もあり、本作品も女性が男性優位であったチェス界に実力で登り上がるサクセスストーリーは観ていても気持ちがいい。

孤児として育ったベスは人と距離を置きながらも、どこかで人に甘えたいという思いを持ちながら大人になっていく。
チェス界で有名になりつつも心のどこかで拠り所を探し、時にはお酒、タバコ、薬にも手を出してしまう。
しかし、チェスを通じ同じ目標を持つ同士を見つけ次第に心を開いていくベス。彼女の浮き沈みや成長を追っていけるのもミニシリーズならではの楽しみだと思う。

おすすめしたい一作!
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