友達の勧めで見たが、かなり良い感じ。全く男にも大人にも媚びない天才少女の快進撃は見ていて気持ちいいし憧れる。全体的にミステリアスで暗い雰囲気だが、徹底的にレトロでお洒落で美しい。主演俳優の全ての所作に色気があってほんと惚れ惚れする。握手の仕方とかコマの置き方とかすごい好き。このためだけでも見る価値あり。チェスはなんだか神聖なゲームに思える。
ホモソーシャルなチェス界で淡々と自分の能力を見せつけていく彼女は凄くかっこよくて、当時ほんとに彼女が実在したならば多くの女性のヒーローになったんだろうなと思う。
エリザベスは天才だし強いけど、幼少期のトラウマや闇をずっと抱えていてすごく脆い。早熟な子ってこういう子多いんじゃないかと芸能界とか見ててもちょっと思う。頭が良すぎる故に大人のいろんな思惑を感じちゃってキツかったりすることもあるんだろうな。そんなベスが、一人だけで強く生きていけるのか、、、と以下ネタバレ
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最終回での怒涛のエモーショナルラッシュは反則すぎる。
シャベールさん作のスクラップとか泣くじゃん、過去に縁が切れてしまったかのように思えた仲間たちが最後一緒に戦ってくれて、しかも最後の最後はちゃんと自分の力で勝って、、、ってもう言うことなし。ソ連との冷戦関係に利用されそうになっても悉く拒否して、あくまでチェスで国境を越えた友好関係を築こうとしたベスの姿勢は本当に美しい。最後のおじさん絶対シャベールさん彷彿とさせるやつじゃん。。これこそザ・スポーツマンシップだよね。
