専門的なことが分からないのになぜ興味が持てるかに注視しながら観ていたけど、そもそもどのジャンルでも分からないことが前提にあるし、それをどれだけまことしやかに語るかが物語の命題だという至極当然な答えにたどり着いた。チェスがアクションでもロマンスでもホラーでもコメディでもやる事は変わらない、そこにどのような解釈が加わるか、それがどれだけのリアリティを持っているのか、分からないことを共感に結びつける運動、これこそが面白さの要
シャイベルさんとの地下でのエンカウントで主人公同様チェス(物語)にハマってしまう快感ヤバし山の如し。その後も黄金パターンなスポ根があって嬉しく、かと言って孤児院でのリンチ回避、執拗な挫折と修行、収束しない家族問題など意外と主人公に降り掛かっている境遇は意外な展開があって退屈を避けてくれる話運びに感謝。終局、あらゆるしがらみを取っぱらいその時々で出会った仲間たち(今、ナウ、現在)が主人公の人生を形成してこの先を見据える眼差しショット炸裂、とても清々しい気持ちになりましたね
