このレビューはネタバレを含みます
最近改めて思ったけれど、私は森が好きだ。夏の森の風景を見ているだけでも至福の作品だ。
そしてなんとなくそんな気がして調べたら、私がこよなく愛する森で撮影されていて、ひとり納得してしまった。
小林聡美と丁寧な美味しいご飯のでてくるものにハズレはないと思っていたけれど、これもハズレなし。
ちゃんとご飯を食べて眠り、そして他人と交わる、人として基本的で欠かせないものが押し付けがましくなく描かれている。日常が丁寧に描かれてとてもリアリティがあるのにファンタジー。
様々な人(だけじゃないかもしれないけど)が立ち寄り、羽を休め、また去っていく場所にずっといるテンコさんが、最後旅立って行く軽やかさに心惹かれた。