原作を読んでいた頃、これ、映像化したらさぞ面白いだろうに、と思っていたら、忘れて久しくなって、ストーリーもろくろく覚えていない今（何故に今⁉️）、トンでもない脚色でやってきましたよ。
まず人種差別撤廃に配慮したからとはいえ、国王が黒人女性に一目惚れ、クィーンにした上、差別の最初からない英国貴族界を設立。セクシー極まりない黒人の公爵とか、美し過ぎるインド人娘が社交界デビューとか、驚きました。でも概ね原作の雰囲気は出ていたのではないかと。この作品の良さは、とにかく会話の軽妙洒脱な所。惚れているのに一筋縄ではいかない、モタモタしている間にどんどん事態は千変万化、慌てて取り繕ったり、小細工したり、カッコ悪いけど、自分に嘘はつけない、真実は自分に！体が反応してしまうんだから仕方がないよね、という野獣系ロマンスです。
ヒーローとヒロインは最初から固定されている、安定のハッピーエンドです。でも、ブリジャートンの子供達8人がそれぞれ原作では一冊毎に主役になるほどの愛されキャラなので、これからもシーズンは続くはず。終わりは分かっている、でも本当にこれそうなるの？絶体絶命のピンチだよね？という状況を、ドラマでは面白おかしく描いていて、全く飽きさせない趣向なのが素晴らしい。
社交界を揶揄する記事を書いては、発行部数を上げる覆面記者、レディーホイッスルダウン。彼女が主役になる日も近いのでは、と踏んでいます。
