ひきこもりぺんぎんとびおくん

鵜頭川村事件のひきこもりぺんぎんとびおくんのネタバレレビュー・内容・結末

鵜頭川村事件(2022年製作のドラマ)
1.5

このレビューはネタバレを含みます



物語 1.0
配役 1.2
演出 1.0
映像 3.5
音楽 1.0

原作未読、コミカライズ読了。
漫画本の帯に「ドラマ化!」とあり、へーという感じ。WOWOWなので少しだけ期待(っ ॑꒳ ॑c)ワクワクしつつも、見る気はなく、とはいえアマプラしか加入してないので観られないだろうなと。とりあえずキャストやあらすじだけチラ見…あっ⋯⋯(察し)
が、しかし、Amazonプライムビデオで配信してると知り、怖いもの見たさ(?)で視聴開始。
(あと、観てからでないと批判・評価も出来ないですからね)
(原作未読ですが、コミカライズが原作準拠してる前提での感想等になります)


まず、現代設定とエイキチが神様?として祀られている点で既にだめ。物語の肝である村の習わし、異母兄弟がいたり、前時代的なセクハラが横行していたり、がない。安保闘争になぞらえた暴動事件から、単なる閉鎖的な村での連続殺人事件へとなっていた。そりゃあ「ミステリー」ドラマになりますよね。原作コミカライズの方にもレイプはあったけど、儀式としての昏睡レイプになっていてなんというか下品すぎる。
登場人物もかなり改変されていて、白鳥がなぜか女性になってるし、異母兄弟ではないし、単に片思いしていただけっていう、もう白鳥くんの影も形もなくてさもしい。岩森は医者だという割になんと頼りないことか。というか、松田龍平が喋るとなんか頼りない感じになってしまうのだ。演技がワンパターンというか、なんというか。うーん。
演技に関して、工藤阿須加の演技もなんというかああいう演技してって演出さんに言われてあれなのかなんかひどい。「御手洗家、炎上する」で見せた演技はいずこへ…。

コミカライズを読んだ時に最も感銘を受けたのが、安保闘争になぞらえた、大人vs子供(若者)の対立構造。これがドラマでは単に士気を上げるための口上でサッと流された。矢萩vs降谷の乱闘、コミカライズと根本的に違い過ぎる。
そもそも、あの対立は何のため?かよく分からなかった。ああ、あれか、たつきが連続殺人するための舞台装置か。なんそれ。
なんそれ、といえば集中豪雨のシーン、全然それに見えない演出で笑ってしまった。

そういえば、現代設定なのにご高齢の方に「これは祟りだ…」と言わせるの無理がある。

んー、原作レイプ、最近では原作クラッシャーというらしいけど、原作準拠ってそんなに難しいです??実写だと。 「原作」じゃなくて「インスパイア」を受けたくらいにして欲しいよね。ほぼ別物だもの。知名度だけ借りるの、本当に胸糞悪いよ。



良かった点、頑張って探しましたが、荒川良々さんのカーアクションとオヤジギャグシーンしか見当たりませんでしたw あとWOWOWのドラマってことでチープな映像ではなかった、というのだけですね…。