Benito

密告はうたう 警視庁監察ファイルのBenitoのレビュー・感想・評価

3.6
【 行確(行動確認)する人、される人の物語 】 
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・2021年8月-9月
・WOWWOW 22.00-
・全6話
・原作_ 伊兼源太郎
・脚本_ 鈴木謙一
・演出_ 内片輝
・音楽_ 大間々昂
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警視庁警務部人事一課監察係。
そこは4万人を超える警察職員の不正を暴くための部署だという。そして、査定されたり、疑われたりする警察職員を行確する警察職員。どうみても怖い存在。そこが今回なドラマのテーマ。

ドラマのクオリティの良さは分かるが見ていけばいくほど、深みにハマっていく地獄の世界が広がっている。心理的にも重たい気持ちになっていく作品。

松岡昌宏は主役ではあるけど、ボコボコにされるがリカバリーが速いのが気になった。いずれにしろインパクトを残すのは泉里香、池田鉄洋、三浦誠己。この3人の闇を見せる演技は凄みがあった。眞島秀和、甲本雅裕、鶴見辰吾、仲村トオルなどのWOWOW常連バイプレーヤーがドラマに立体感を作り、それに秋元才加やアキラ100%など思わぬ役柄で登場して飽きさせないドラマづくりになっていたと思う。

劇伴の大間々昂は、電子楽器メインのアプローチで攻めている。オープニングのテーマ曲 'Voice of the informer'のサイレンのようなサウンドはインパクト大。ちょっとハンス・ジマー風なタッチを感じる曲もあったりするサントラ。
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