上海十月

空飛ぶタイヤの上海十月のレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2009年製作のドラマ)
3.8

WOWOWドラマ。スポンサーの制約が民放と違って少ないため明らかにあの事件三菱自動車だ。フィクションではあるのだろうが小さな運送会社、大企業の思惑に翻弄されていく。仲村トオルがメインだが脇役陣も充実で結果そうなるとわかっていても追い詰められる感じは同情してしまう。ここで問われたのは、コンプライスだ。上海から帰国したら誰もが「コンプライス!」と叫んでいる。企業を守る言葉(言い訳として?)安易に使う。本来、人を守る法令遵守だったはずが何も守らない。皮肉な話だ。皮肉な話が今の日本に蔓延している。そうであっても正義のために戦う人の話は美しい。WOWOWは、映画製作に進出していたが、どちらかというと芸術ちっくな感じで一般的でなかった。スポンサーの制約が少ないのでいろんなタブーに挑戦してほしい。
上海十月

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