First Love 初恋のandのネタバレレビュー・内容・結末

めちゃくちゃよかった。けど、いやー、とんでもない気持ちにも何度もなったな。人生について、10年後とか20年後とかの人生について、考えさせられた。佐藤健のキャラクターの描き方、妹思い、子供思い、そして子供とすぐ仲良くなれる無邪気さの描き方が秀逸だった。言ったらただ浮気してるだけの男だからな。視聴者をふと我に帰らせないギリギリのところで描けてた。いやちょっと我に帰るか。恒美の人生と、恒美の人生を選択させた晴道の思いをめちゃくちゃ考えてしまった。もし晴道の隣に恒美がいたら晴道は幸せじゃなかったのか、とか。也英のことを腹の底に抱えながら恒美と生きた晴道は幸せを感じられないのか、とか。あのサークルで偶然也英のタクシーとすれ違わなければこの物語は始まらなかったのか、人間の人生ってこんなにも貰い事故みたいなことで舵が切られていくのか、とか。いやその貰い事故で昨日まで考えてもみなかったことが起こって、いままでの日常が日常じゃなくやっていく感じは、最近自分自身が痛烈に味わっていたりもするので、ものすごく受け止めるものが大きいドラマだった。也英への想いを見透かされて恒美と別れた直後に、晴道が也英とも離れてひとりになる道を選ぶのが、展開として素晴らしかった。作劇的にはなぜ？と一瞬めっちゃ思ったけど、人間の心理としてはすごくリアルな気がする。結婚まで考えた人を切り離して、即心を切り替えられるほど、人間は単純じゃない。つーか、人生が単純じゃない。