rage30

アイランドのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

アイランド(2005年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

謎の施設からの脱出を計る男女の話。

「マイケル・ベイがSF?しかもディストピア?」と思ったのですが、見てみると意外とこれがマッチしている。
ベイさんらしいギラギラした画作りが、人工的に管理されたディストピア世界と妙に合っているんですよね。
ベイさんがどこまで確信犯でやってるのか知りませんが、これはなかなかの発見でした。

お話的には、自分の正体が金持ちのクローンだった事を知った主人公の逃亡劇が描かれます。
わりと早い段階で種を明かすのでテンポが良いし、中盤以降はベイさんお得意のド派手なアクションが炸裂。
主人公が15歳程度の知能しかない設定を活かした、しょ~もないギャグも地味に笑わされましたよw

結局、最後は主人公が施設に戻り、仲間を解放してジ・エンド。
所謂、貴種流離譚というか、ベタな結末だと思うんですけど、もうちょっと意外性が欲しかったかな~。
クローンにしろ、そこからの逃亡にしろ、特別珍しい話ではないので、せめてラストくらいは独創性のある展開を見たかったですね。

まぁ確かに大味な映画ではあるし、劇場公開時は大コケしたらしいですが、そんなにつまらない作品だとは思いませんでした。
少なくとも、ベイさんのファンなら満足出来る作品だと思うし、宣伝の仕方を間違えちゃったのかな…。
個人的には、例えSFでも自分らしさを活かせる作品を選ぶ、ベイさんのセンス…非常に職人気質な監督なんだな~という事を改めて思ったり。
バイアスの掛からない今こそ、再見し、再評価されるべき作品かもしれません。
rage30

rage30