ずどこんちょ

ボーイズ・ドント・クライのずどこんちょのレビュー・感想・評価

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)
2.9
ここんところ仕事がハード過ぎて全然映画を見れなかったです。見なさすぎて禁断症状が現れるかと思いました。
ようやく合間を縫って見ることができた久々の映画が本作。映画復帰にはズシンと重たいストーリーでした。

実在の人物と事件をモデルにしたショッキングな映画。
レイプする男たちには何の共感性もないのだと思う。自分より屈強で髭面の大柄な男たちに、誰にも助けの声が届かない場所で乱暴に襲われる恐怖。想像すれば、被害者の気持ちがすぐに分かるはずだ。
ブランドンは性同一性障害を乗り越えて純粋に恋愛をするはずだったのに、心も体もズタボロにされ、すべてを壊された。ただ、体が女だっただけだというのに。

最後は何もかもが壊され、すべての人間の人生が狂わされました。唐突な展開に愕然としましたが、実際にあった神も救ってくれない悲劇だったのです。
とても塞いだ気持ちになりました。