ずどこんちょさんの映画レビュー・感想・評価

ずどこんちょ

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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソン監督の世界観がたっぷり詰まった作品です。ただ、難解…。

相変わらず出演者は豪華です。
スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、エドワード・ノートン、ジェフリー・ライト、ウィレム
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

4.0

好きな映画でした。ちょっと笑えて、ちょっと沁みる。ちょっと苦しくて、ちょっと不思議。派手じゃなく、心が温かくなる。
さすがクドカンです。

主演の二人もとても素晴らしかったです。
他の人よりも少し早く
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.4

東宝、東映と庵野秀明が代表を務めるカラーの3社による共同配給。
東宝と東映の共同配給で2社の会社のロゴが並んだオープニングを初めて見ました。極めて異例なことなのではないでしょうか。

前作「Q」の公開
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.9

人気のシェフによって繰り広げられる、高級レストランのおもてなし。
しかしそれは、シェフによって綿密に計画された死のディナーでした。ずっと見たかった作品です。

まず、見て楽しい。
芸術品のように仕上げ
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ディープ・ブルー(1999年製作の映画)

3.7

名作サメ映画と言えば、『ジョーズ』とこの『ディープ・ブルー』になるのではないでしょうか。
1999年公開の本作は、『ジョーズ』が開けた海に現れた人喰いザメとの熾烈な闘いであるのに対して、こちらは閉ざさ
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

正義の信念によって勝利を掴んだ男!
街を牛耳る巨悪のギャングのボスを捕まえて、腐った街を浄化した正真正銘のヒーローの物語です。
こういう名作ドラマが見たかったんだよなぁ。

オープニングの緊迫感を高め
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運び屋(2018年製作の映画)

3.8

クリント・イーストウッドが監督と主演を務め、かつて実在した高齢の麻薬の運び屋"タタ"を描きます。

アール・ストーンはかつては品評会でも評価が高かった有名な園芸家だったのですが、インターネット販売の台
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

連ドラ後、原作漫画でこの広島編を読んだ時、まさに映画化するならこの広島編が描かれるに違いないし、描かれてくれたら良いなぁと思いました。
広島というロケーション、曰く付きの遺産相続争いに巻き込まれていく
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.6

大学生のこの部分切り取って描いたかぁ…
あの頃にしかない、あの頃特有の人間関係を思い出しました。

最初から断っておきますが、このドラマは全然爽やかなストーリーではありません。美しい恋愛とか、キラキラ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.3

相変わらず小難しい構成にしてしまうノーラン監督。今回は複数の時系列をバラバラにする形で展開させていきます。
オッペンハイマーが原爆開発に携わった過去のエピソード、1954年の国家反逆の疑いがかけられた
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.1

ポケモンと人間が共存する世界を舞台に、突如事故死したという知らせが入った父親の足跡を、ピカチュウと共に辿る息子の物語。

ポケモンたちのデザインがモフモフで、見慣れないピカチュウの毛並みから最初は違和
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.9

スリル感のあるサバイバル映画です。
富裕層が娯楽として「人間狩り」を楽しむ中、被害者として狩りに巻き込まれた女性が、勇猛果敢に反撃を試みるという設定。
B級感も感じられる設定の割には、非常に面白かった
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

数々の話題作を生み出すA24による作品で、第95回アカデミー賞では作品賞、監督賞を始め7部門で受賞した話題作です。

マルチバースをめぐる戦いに巻き込まれていく、ごく普通の女性を描いていて、作中でも敵
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.8

元売れっ子風俗嬢で港町の弁当屋で働く、ちひろさんを有村架純が演じています。
冒頭、公園で野良猫と戯れるシーンからちひろさんの人となりが伝わってきます。
無邪気で奔放、そして可愛い。有村架純ならではの魅
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モービウス(2022年製作の映画)

3.7

作中でも 「俺はヴェノムだ」と嘘をついて脅かすシーンがあるように、「ヴェノム」シリーズに次ぐソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)の第3作目の作品です。
MCUとは別ユニバースの世界線というこ
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.7

かつて10歳の少女が公園で雨に濡れていた時に、大学生が自宅へ連れ込んで、そのまま長期間滞在させていた事件がありました。
その加害者と被害者が、数年経ってバッタリと再会することから始まるドラマです。
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フック(1991年製作の映画)

3.7

スティーブン・スピルバーグ監督が「ジュラシック・パーク」や「シンドラーのリスト」などの名作を手掛ける前の作品。
誰もがよく知る「ピーター・パン」の物語の、その後を描いたファンタジーです。

40歳にな
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ファザーフッド(2021年製作の映画)

3.6

Netflixで限定公開されていたシングルファーザーの奮闘を描く、実話を基にしたドラマです。

主人公のマシューの妻、リズは娘のマディを帝王切開で出産した翌日、思いがけず肺塞栓症を発症して命を落として
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.6

90分超、ただただ老いたアンソニーの視点で世界が展開していくドラマです。
画期的なのは、認知症が進行していくアンソニーの視点から世界を捉えていること。この映画を見ている我々も、アンソニーと同様に訳が分
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パレード(2024年製作の映画)

3.7

藤井監督によるNetflix限定公開の作品です。
この世に未練を残した死者たちが集まる世界が舞台です。そこはあの世でも、この世でもなくて、現世の時間軸の中にいながら、彼らは私たちとは別の次元に生きてい
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.3

アカデミー賞を取るという偉業を達成した、超話題作。
今さらになりましたが、ようやく見ようと思えるようになりました。確かにメッセージ性を強く感じましたが、同時にファンタジーとしてしっかり成立させていたの
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

予告編を見ただけなのに、なんとなく惹かれていた日本映画です。
渋谷の松濤に住む富裕層の娘を演じる門脇麦と、地方から東京に出てきて居心地の悪さを感じている水原希子のキャスティングが良かったのかもしれませ
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.9

カッコ良い!綾瀬はるかに痺れました。
時代背景も、世界観も素敵です。ストーリーもシンプルで分かりやすく、とにかくはまり込みやすい作品でした。
登場人物も豪華で見応えがありました。
最後に現れた暗殺者X
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ラストマイル(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

洗濯機に泣かされる日が来るとは……

巨大物流センターから発送された商品が次々と爆破。犯人の動機も目的も分からない連続爆破事件を描いたサスペンスドラマです。
なんといってもその最大の特徴は、『アンナチ
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ピクセル(2015年製作の映画)

2.8

かつて地球から宇宙に発射したデータを元に、宇宙人が地球に攻撃を仕掛けてくるストーリーです。
彼らが参考にしたのは往年のレトロゲームを模したキャラクターとゲーム設定。
ギャラガ、センティピード、パックマ
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きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.6

オリジナル版は韓国映画らしく、青春映画や恋愛映画の名手である三木監督がリメイクした作品です。

かつて半グレ集団に所属し、犯罪に加担して刑務所に服役していた過去を持つ元キックボクサーの青年・塁が、駐車
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ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

3.2

ゾンビ映画は多種多様。
シリアスなホラーじゃなくていいんです。アクション重視になっても、コメディになっても、ゾンビ映画はゾンビ映画なのです。
本作は漫画を原作としたゾンビ作品で、アニメ化と同時にNet
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バビロン(2021年製作の映画)

3.7

『ラ・ラ・ランド』が夢を追う者の話なら、本作は夢を掴んだ者のその後の話でしょうか。
映画作りに翻弄された人々を描いた3時間を超えるドラマです。クライマックスに至るまで、デイミアン・チャゼル監督の、映画
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.8

墨の濃淡と余白で彩る水墨画の世界。
そんな水墨画の世界に出会った一人の青年。大きな苦しみと後悔を抱える青年が、水墨画を通して自分自身と向き合って乗り越えていくまでのドラマです。

原作小説がある作品を
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.8

スポーツカーの業界で、フォードがフェラーリに追い付き、追い越そうとしのぎを削った頃の実話を基にしたドラマです。

自動車業界の古株フォードは変革を求められていました。
スポーツカーの分野で勝利を華々し
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.4

家出により、自分の限界を知れ。

ヴェノムに寄生された日々を過ごすエディ。前作に引き続き、マーベルの人気ダークヒーロー2作目になります。
宇宙から飛来したヴェノムは大好物の人間を捕食したくてたまらない
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.6

底辺の世界や闇の世界で動き出す人間模様にヒリヒリしました。

安藤サクラ演じる主人公のネリは普段、特殊詐欺グループの受け子を補助する「三塁コーチ」役として犯罪に加担していました。
ネリの親玉である高城
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

3.5

ハリウッドには夢がある。

ジュリア・ロバーツとリチャード・ギアによる言わずと知れた名作です。ただ、これまであまり興味が湧いていなかったので一度も見たことがありませんでした。ようやく初鑑賞。
企業買収
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

驚いた。
でも同時に、「来たるべき日が来た」だけなのだと知りました。

ある日、東京上空に「母艦」と呼ばれる巨大な未確認飛行物体が停留することとなった"非日常"の中の"日常"を描いた前章に続き、後章で
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.4

和風の世界観を舞台にした能力者バトル。少年にも少女にもウケそうな作風です。

主演も目黒蓮と今田美桜という、こちらも中高生の男女どちらにもウケそうな抜擢。
ターゲットとしたい層があからさま過ぎる気がす
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.2

新時代を作るために引き返せなくなった少女。
闇が深いウタの根底に少女らしい純粋な願いを感じて、とても切なかったです。

ONE PIECEは原作を長年追い続けておりますが、正直自分は漫画派で、アニメの
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