最高とも最悪ともなりそうなラスト。
とにかくラストの解釈をどうすればいいのか悩む。
小説は苦手ですが、これほどまでに原作を読みたいと思った映画はなかなかない。
まず他の方もよく言われてますが、全員が闇や問題を抱えています。
でもそれぞれがリアル。こういう人いるなとか自分にもこういうところあるかもと思えてしまう。
賛否両論あるようですが、性格を極端に描きながらも共感できる範囲を逸脱していないのがすごく良かったと思います。
加えて俳優の方々の演技が良い。個人的には永野芽郁が思ってた以上に良かった。
ストーリーは娘の視点、母の視点とそれぞれの記憶が描かれ、それぞれで少しずつ違うのが面白い。
そしてラスト。ここで第三者、鑑賞者の視点が加わる。
娘の視点、母の視点。終盤の母の心情の変化をとらえ、あのラストを鑑賞者の視点からどう解釈するか。
もはや映画というよりアートか。