しっかり笑えてしっかり感動出来る2022年マイベスト映画。
さかなクンの自伝というそこ！？的な驚きとゆるそうな予告に惹かれて鑑賞。
予想以上の面白さ。
今年最高の映画かもしれません。
ギャグシーンは会場に笑い声が起こるほどしっかりと笑えるし友情も家族愛、そしてなによりみー坊のさかな愛に感動もあって全年齢対象の誰もが楽しめる映画です。
と鑑賞後すぐは思っていました。
しかし、1日反芻してみるとこの映画は20代後半から30代に最も刺さる映画なのではないかと思えてきました。
私を含めたこの世代はいわゆるゆとり世代。ナンバーワンよりオンリーワンで教育された世代です。
個性を尊重されて育ったこの世代は社会に出てそれがたいして有用じゃない現実に挫折することが多いように見えます。個性を発揮して成功出来るのはほんの一部の人間。
そんな私たちにとってみー坊の個性を徹底的に尊重するお母さんは理想の母親像で魚一筋のみー坊を面白がりながらもずっと支えてくれる友人は理想の自分なのではないかと思えてきます。
この映画の面白さは実はさかなクンのすごさではなくゆとり世代が社会に出る前に夢見た理想郷が描かれていることにあるのではないでしょうか。
ですが、私の実感として鑑賞している人は40、50代が多かった印象で残念でした。
ぜひ20、30代の方に見てほしい映画です。
