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大河への道のShojiIkuraのレビュー・感想・評価

大河への道(2022年製作の映画)
3.7
 とある自治体の街起こしのために、地元出身の偉人を大河ドラマの主役に推す、ということは、昨年大河の主人公だった渋沢栄一の地元、埼玉県深谷市の注目ぶりを見ればとても現実的な話しだ。伊能忠敬の偉業は、世界史より日本史が好き、というレベルの人でも十分認識されているだろう。でも調べたら、あの地図の完成は死後3年後!?その事実に混乱する自治体と、もっと混乱しつつ彼の死後も意志を受け継ぎ、地図を隠密に完成させようとする江戸時代をなぜか同じキャストで演じ分ける。江戸時代の方はわりとシリアスな話なのだが、そのキャストのお陰で少しほほえましく観れる。脚本とキャストを楽しむ映画だが、最終的には伊能忠敬が偉人であることを再認識させられた。江戸城の大広間に広がる日本地図の巨大さが、実物も25mプール2つ分というのだからまさに圧巻だ!
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