ShojiIkura

WILLのShojiIkuraのレビュー・感想・評価

WILL(2024年製作の映画)
3.6
 20:25からの、レイト・ショーで明日で最終上映というタイミングに10人以上の鑑賞者がいた事にまずビックリ!途中1名の退席があったが他は23時過ぎまで全員鑑賞した。評価の高いドキュメンタリー映画だ。興味の中心として「猟師の生活」というのと「東出昌大の今」と言う2点があった。まず日本ではマイナーな「猟師」とは何なのか。海外のスポーツ的なハンターとは違う。狩るのが目的なら罠を仕掛けたほうがずっと効率がいい。自分で山を駆け上がって、仕留めたら自分で担いで山を降りてさばいて食べる「猟師」ばとてもストイックだ。獲物を撃つ快感は登頂の快感に近いというような話しもあったが、かつて登山部だった僕もその快感を得ずとも満足する楽な方法を知って登山をしなくなったし、猟師をやってみたいとは思わず、楽してジビエ料理を食べたいと思ってしまう。
 ストイックさと「東出昌大」と言う俳優はマッチしていると思う。「福田村事件(そうか、あの映画が復帰作だったのか…)」のマッチョでエロい船頭から、「Winny」のぽっちゃりしてオタクなプログラマーを短期間で演じ分けるスキルは俳優業にストイックに向き合っている事が容易に感じられる。
 なので彼にとって「猟師」は、原点に立ち返るようなものになったのだろうと思う。容易に結びついただけに、この尺は少し長いなと感じた。
 僕は残念ながら「猟師」についての生き様に感銘までは受けなかった。「釣人」と同じ事をよりストイックにやっている人たちなのでは?否定もしないけど、生き様に結び付けようとするのは少しクドく感じる。
 最後に猟友会に入った東出くんだが、駆除目的の狩猟は違和感感じてるんじゃないかな?
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