元になっているモデルがいることを知ったうえで鑑賞。片目が、両目が、聴力が、と次々と失われていく無情さは、実話と考えると筆舌にし難い苦しみであろう。そして主役はその母である。母が必死になってあみだした意思伝達法が一筋の光となり、大学進学という前進へと導く。本当に凄いとしか言いようがない。
ただ全盲者が割とスイスイと歩いたり向きを変えたり、ろうあ者となっても言葉や音に反応したりと、ちょっとそういう場面が多い気がして、今ひとつ気持ちに入り込めなかった。
それと母の素晴しさとは逆に父の態度の悪さにずっとムカつかさせられ、父に関しては全く共感できなかった。
